研究課題/領域番号 |
16790665
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
河野 美乃里 日本医科大学, 医学部, 助手 (80366731)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | CRH / POMC / 皮膚 / ストレス / 毛包 / 器官培養 / 共焦点レーザー顕微鏡 |
研究概要 |
ストレスホルモンとして知られるCorticotropin releasing hormone(CRH)やProopiomelanocotin(POMC)が表皮及び皮膚付属器である毛包、脂腺においてどのような働きをしているのか、また、種々の皮膚疾患の病態形成にどのように関与しているか明らかにするため、免疫組織化学、器官培養、共焦点レーザー顕微鏡を用いた毛包の3次元的免疫染色法などの手法を用いて、CRHやPOMCの発現細胞を3次元的に解析し、また刺激に対する発現の変化を検討した。実験の結果、CRHやPOMCの産生は、炎症部、特に炎症の辺縁のケラチノサイト、メラノサイトにおいて亢進していた。また、炎症部に浸潤しているリンパ球においても発現の亢進が認められた。培養細胞、器官培養による実験では炎症性サイトカインの添加や紫外線などのストレスによりこれらホルモンの発現が亢進することも確認できた。CRH及びPOMCの発現の発現が、炎症性サイトカインなどと共に、紫外線などのストレスに対する免疫応答システムを形成していることが示唆された。また、毛包ではPOMC由来ペプチドである□-MSHが、毛母のstem cellの性質を持つ細胞において強く発現していることがわかった。今後、CRH及びPOMCと免疫担当細胞との相互作用や、種々の皮膚疾患の病態形成にこれらホルモンが果たす役割、毛の成長における働きについてを詳しく検討していく予定である。
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