• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

NMDA型グルタミン酸受容体コアゴニストの難治性統合失調症に対する臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 16790676
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

竹内 崇  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (70345289)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード統合失調症 / D-サイクロセリン / D-セリン / グルタミン酸 / NMDA受容体 / 総合失調症
研究概要

本研究は、現在おもに使用されているドーパミンーセロトニン受容体遮断薬の非定型抗精神病薬によっても十分に改善しない、陰性症状・認知機能低下などに対し、NMDA受容体グリシン結合部位アゴニストとして作用するD-サイクロセリンの臨床応用の可能性を検討することを目的としている。D-サイクロセリンはすでに本邦では抗結核薬として承認されており身体的安全性のデータの蓄積はあるが、脳内の薬物動態の解析についてはほとんど解析されていない。本年度は、陰性症状を主体とする統合失調症患者に対して、6週間のクロスオーバーによるD-サイクロセリンおよびplaceboを経口投与する二重盲検法の臨床試験を開始した。各種臨床評価尺度をもちいて、平成16、17年度に評価者間のばらつきを検討した評価尺度を使って症状改善度を評価すると同時に、最終評価後に統合失調症の難治性症状に対する有用性と有効血中濃度を検討するため、D-サイクロセリン血中濃度測定用の採血を行った。また、投与開始前に拡散テンソル画像を含むMRI検査を施行し、統合失調症患者の脳の形態およびMRIシグナルの特徴について、D-サイクロセリンの臨床効果を予測する指標としての可能性を調べている。現在のところ臨床試験を開始した統合失調症患者の症例数が少数であるため、陰性症状・認知機能低下に対するD-サイクロセリンの有用性に関して結論には至っていない。今後は症例数を重ねて解析を継続していく予定である。一方、動物実験において、内側前頭葉皮質における、内在性NMDA受容体コアゴニストのD-セリンの細胞外液中濃度に対するD-サイクロセリンの影響を調べた。さらに、この相互作用の分子機序を知るため、大脳皮質初代培養系細胞の準備を進めた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Perospirone in the treatment of patients with delirium.2007

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi T, et al.
    • 雑誌名

      Psychiatry Clin Neurosci 61

      ページ: 67-70

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Delirium in inpatients with respiratory diseases.2005

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi T et al.
    • 雑誌名

      Psychiatry Clin Neurosci 59

      ページ: 253-258

    • NAID

      10018028534

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] コンサルテーション・リエゾン精神医療における抗うつ薬の役割-とくにSSRIとSNRIについて-2005

    • 著者名/発表者名
      竹内 崇 他
    • 雑誌名

      精神科 7

      ページ: 453-456

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] うつ病の最新治療 電気けいれん療法2004

    • 著者名/発表者名
      竹内 崇 他
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience 22(2)

      ページ: 208-209

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 精神科リエゾンガイドライン 身体疾患患者における修正電気けいれん療法2004

    • 著者名/発表者名
      竹内 崇 他
    • 雑誌名

      精神科治療学(増刊号) 19

      ページ: 188-191

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi