研究課題/領域番号 |
16790692
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
城野 匡 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (50363536)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | メイラード反応後期生成物 / AGE受容体 / imidazolone / 動脈硬化 / アルツハイマー病 |
研究概要 |
メイラード反応後期生成物(AGE)修飾タンパク質の細胞間の相互作用がいくつかの生物学的反応をひきおこすことが知られている。生物学的反応として細胞内への取り込み・分解だけでなく、サイトカインや成長因子の誘導もおこない、さらにいくつかの現症が一緒になって糖尿病性の血管合併症のような状態をひきおこすことも知られている。これまでヒトの肺胞上皮細胞にreceptor for AGE (RAGE)が発現することがいわれており、AGE結合部位が存在することが考えられている。そこでA549細胞上でのAGEのリガンドやEN-RAGEに結合するサイト、AGE受容体を検討した。ウェスタンブロット法とRT-PCR解析でRAGEがA549細胞に発現し、他のAGE受容体であるgalectin-3やscavenger receptor class A (SR-A)はほとんど発現していないことを示した。AGE修飾BSAの結合はAGE修飾BSAで抑制され、EN-RAGEでは抑制がみられなかった。一方で、EN-RAGEの細胞との結合はEN-RAGEで有意に抑制され、また水溶性のRAGEによっても結合は抑制された。しかし、AGE修飾BSAでは結合は抑制されなかった。このことからA549細胞が少なくとも2カ所の結合部位をもち、一つはEN-RAGEとの結合部位、もう一つはAGE-BSAとの結合部位があることを示せた。A549細胞におけるAGEの受容体はスカベンジャー受容体ファミリーやRAGEとは違うものである可能性が示された。
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