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統合失調症難治化の遺伝的要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790696
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関琉球大学

研究代表者

三原 一雄  琉球大学, 医学部, 助教授 (30302029)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード遅発性ジストニア / 統合失調症 / 抗精神病薬 / 受容体遺伝子多型 / 臨床反応
研究概要

抗精神病薬は統合失調症の薬物療法の根幹となる薬物であるが、その投与中に稀ながらも難治性の副作用として遅発性ジストニアが出現する。その性質上発症の予防が最も重要であるが、危険因子となる生物学的指標は未だ明らかではなく、遅発性ジストニアの予測不能性が問題となっている。抗精神病薬の錐体外路性副作用に対し、セロトニン受容体遮断が拮抗あるいは出現予防する可能性が知られている。そこで本研究では、セロトニン受容体である5-HT2Aあるいは5-HT2C受容体の遺伝子変異が遅発性ジストニアの生物学的指標となりうるか検討した。
抗精神病薬投与中の遅発性ジストニアを発症した16名を対象とし、5-HT2A受容体の102T/C、His452Tryの2遺伝子多型と、5-HT2C受容体のCys23Ser遺伝子多型をpolymerase chain reaction法により検討した。なお、本件急は琉球大学医学部の倫理審査委員会の承認を得ている。
102T/C、T/C、C/Cはそれぞれ7、7、2例であり、アレル頻度は102T 66%、102C 35%であった。全例がHis/His、Cys/Cys遺伝子型で、Tyr452やSer23は検出されなかった。
症例数は少ないが、遅発性ジストニア群での102Tのアレル頻度は、日本人統合失調症患者で報告されている割合(102T 49%、102C 51%)よりも高い可能性があり、生物学的脆弱性に関与している可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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