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注腸造影と16列検出器CTによる大腸病変診断能のROC解析による比較

研究課題

研究課題/領域番号 16790719
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関筑波大学

研究代表者

森 健作  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80361343)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードCT-colonography / 注腸造影 / 大腸癌 / 深達度診断 / ROC解析
研究概要

症例の蓄積が目標の50例に対して現在までに26例の約半数の症例が蓄積された。これらの症例はすべて手術症例であり,polypectomyのみで治療可能な症例については患者の同意が得られにくかった。したがって,予定していたpolypの検出能に関するROC解析は行えていない。しかし,これまでの読影レポートの所見からprospectiveな大腸癌・腺腫の深達度診断について以下のような結果が得られた。
1.大腸癌25症例,腺腫1例の合計26病変について切除標本による病理組織学的診断がなされた。深達度の内訳はm 3例,sm 3例,mp 4例,ss(a1)15例,se(a2)0例,si(ai)1例であった。m癌を含む全ての病変をCT-colonography・注腸検査・内視鏡で描出しえた。
2.m癌のCT-colonography,注腸検査,内視鏡による深達度診断の的中率は,CT-colonographyで1/3(2/3はsmと過大評価),注腸検査と内視鏡で2/3(ともに1/3でsmと過大評価)であった。sm癌ではCT-colonographyで1/3(2/3はmpと過大評価),注腸で3/3と全例的中,内視鏡で2/3(1/3はmp以深と過大評価)であった。mp癌はCT-colonographyで1/4(3/4はssと過大評価),注腸では3/4(1/4はssと過大評価),内視鏡で1/4(1/4をsmと過少評価,2/4をssと過大評価)であった。以上の結果からmp以下の10病変の深達度診断では注腸検査が8/10で最も優れ,内視鏡が5/10,CT-colonographyが3/10で最も劣っており,過大評価する傾向があった。
4.検査の性質上ss以深の進行癌の深達度についてはCT-colonographyのみ解析した。ss癌の的中率は9/15であり,1/15でmpと過小評価,5/15でseと過大評価していた。si癌の1例は的中した。
今後も症例の蓄積を続け,50例の蓄積が得られた時点で読影実験を行い,成果を発表していく所存である。なお,今回蓄積したデータの一部が筑波大学臨床医学系の植田琢也講師による総説の一部に使用されており2006年8月に発表される予定である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] MDCT and 3-D images

    • 著者名/発表者名
      Ueda T, Mori K, Minami M
    • 雑誌名

      International Journal of Clinical Oncology (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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