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生体部分肝移植の予後決定因子の解明と予後予測モデルの構築についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790754
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関京都大学

研究代表者

小倉 靖弘  京都大学, 医学研究科, 助手 (20335251)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード生体肝移植 / 予後予測 / MELD score
研究概要

成人生体肝移植における予後予測因子の検討について・・・
MELD scoreは米国での脳死肝移植のwaiting listの登録に用いられて、脳死肝移植後の成績と相関すると報告されている。一方、成人生体肝移植においては、まだ、議論の別れるところであり、その有用性の検討が待たれている。今回、成人生体肝移植症例でのMELD scoreおよび、その他の術前因子と術後90日の移植成績について検討を行った。
京都大学移植外科において1994年11月から2003年10月まで施行された右葉グラフトを用いた成人生体肝移植274症例のうち、劇症肝不全、再移植を除く、230症例を対象とした。術直前の25【less than or equal】MELD Scoreが61例、18<MELD Score<25が69例、MELD Score【less than or equal】18が100例であった。術後90日の生死はMELD score 25未満の2群の間に差を認めなかったが、MELD Score【less than or equal】25はMELD score 25未満の2群に比べ有意に予後不良であった。
次に3群それぞれについて、Coxの比例ハザードモデルを用いて術前状態の因子が予後に与える影響を検討した。25【less than or equal】MELD Scoreでは、悪性腫瘍,持続透析濾過、糖尿病の既往歴が独立した危険因子であり、18<MELD Score<25ではクレアチニンクリアランスとHLA DRの不一致、MELD Score【less than or equal】18では出血量と冷阻血時間であった。
以上の結果よりMELD score 25未満では、上記危険因子は術前もしくは術中に改善可能であり、25【less than or equal】MELD Scoreでは、術前に改善できないレシピエントの状態自体が危険因子であることから移植時期がもっとも重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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