研究課題/領域番号 |
16790764
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
清水 公一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90256545)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 樹状突起 / 遺伝子導入 / 接着因子 / マウス / 抗腫瘍効果 / 樹状細胞 / 遺伝子治療 / 癌ワクチン / ケモカイン |
研究概要 |
CD62L遺伝子導入樹状細胞ワクチンの抗腫瘍効果の検討した。マウスの尾静脈からMT-901を注射し3日後微小な肺転移を形成したところで、MT-901由来抽出抗原をCD62L遺伝子導入樹状細胞にパルスして、4日おきに計3回皮下注射した。MT-901注射28日後に肺を摘出し、肺転移個数を検討した。遺伝子導入樹状細胞、遺伝子非導入樹状細胞、抗原をパルスしない樹状細胞でワクチンしたマウスでは、肺転移個数は0個、18+6個、224+23個(p<0.05)であった。同様に7日後肉眼視できる肺転移を形成したモデルで検討すると、遺伝子導入樹状細胞、遺伝子非導入樹状細胞、抗原をパルスしない樹状細胞では、肺転移個数は3+1個、126+18個、250個以上(p<0.05)であった。モノクローナル抗体を用いて抗腫瘍効果の責任細胞を検討すると、CD8細胞を排除すると抗腫瘍効果は消失した。次に樹状細胞でワクチンしたマウスから、脾臓を摘出しT細胞からのMT-901特異的サイトカイン産生を調べた。遺伝子導入樹状細胞、遺伝子非導入樹状細胞、抗原をパルスしない樹状細胞でワクチンしたマウスのT細胞は、それぞれ3046+241、2017+182、127+23pg/mL(p<0.05)のIFN-gammaを産生した。GM-CSFやIL-2でも同様の傾向を示した。肺転移治療モデルで、摘出した肺組織の病理学的検索をすると、遺伝子導入樹状細胞で治療したマウスでは転移結節内に著明なリンパ球浸潤を認めその主体はCD4、CD8細胞であった。CD62L遺伝子を樹状細胞に導入することで、遺伝子非導入樹状細胞より強いTh1反応を誘導することが可能であり、抗腫瘍効果の増強が可能であると考えられた。
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