研究課題/領域番号 |
16790818
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤中 俊之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00359845)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | びまん性脳損傷 / BDNF / 脳機能評価 / 行動記録装置 / オープンフィールド / びまん性脳腫瘍 / びまん性軸索損傷 / 自発行動 / impact-acceleration injury |
研究概要 |
平成17年度はラットびまん性脳損傷モデルBDNF投与群と対照群を作成し、脳機能評価を行った。 1.平成16年度の結果からBDNFの投与量を20μg/dayに決定した。 2.ラットびまん性脳損傷モデルに対して、全身麻酔下に定位的に頭蓋骨に小孔を設け脳室穿刺を行い持続脳室内注入針を留置した。埋め込み型浸透圧ポンプを皮下に留置し、脳室内にBDNF 20μg/dayを受傷直後より2週間持続投与した。対照群は同じ手術を行い生理食塩水を投与した。受傷前、受傷後2日、1週間、2週間、4週間、8週間の時点で行動記録装置を用いてオープンフィールドでの行動を記録した。記録したデータは移動距離、エリア横切り回数、方向転換回数、初期反応潜時について解析し、同一動物における受傷前値との%値として評価した。 3.対照群では移動距離、エリア横切り回数、方向転換回数とも受傷後全例において低下し、初期反応潜時の遅延を認めた。受傷後2日の対照群における移動距離は受傷前値の42.9±10.7%に、エリア横切り回数は25.5±12.6%に低下し、初期反応潜時は709.8±881.9%に遅延した。一方BDNF投与群では受傷後2日でそれぞれ80.79±23.7%、73.3±39.9%、53.4±43.7%であり有意に改善していた。 4.BDNF脳室内投与により、びまん性脳損傷モデルにおける受傷後の行動、活動性の改善を認めた。問題としては摂食異常による体重減少や生存率の低下などが認められた。
|