研究課題/領域番号 |
16790819
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
貴島 晴彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10332743)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 人工視覚 / 多点計測 / 視覚インプラント / 視放線刺激 / 電気刺激 / 視覚再建 / 能皮質インプラント / 視覚障害 / スパイク解析 |
研究概要 |
動物を用いた視放線、視覚野刺激、多点計測 正常ラットの一次視覚野を含む大脳皮質に多極微小皮質内電極を定位的に設置し、まず光刺激で網膜を刺激し、マルチチャンネル電極神経信号収集システムで計測した。また同じ電極を用い、その一極からの単発刺激を行い、周辺電極からの反応を記録した。網膜光刺激での多点計測ではspikeの収率は約30%であった。Perievent histogramを用いたスパイク潜時の解析から、網膜光刺激では一次視覚野と高次視覚野の2種類のスパイクパターンを認めた。一方、一次視覚野への電気刺激では高次視覚野パターンのみを認め、一次視覚野のパターンは認めなかった。Joint PSTHを用いた解析では網膜光刺激、後頭葉電気刺激共に機能結合群を認め、その空間分布にはそれぞれ類似性を認めた。しかし、スパイクを誘発できる刺激条件が固体により一定していなかった。これらの結果から、後頭葉の単発パルス刺激は高次視覚野の神経活動を誘発するが、周辺の視覚野には皮質間連絡の分布を示すのみであると考えられた。さらに、空間分布を利用することで、多点刺激により視覚に近い感覚を誘発できると考えられる。また、より末梢に近い視放線を刺激することが、網膜刺激に近似すると考えらる。しかし、これに引き続きラット、ネコをもちいて視放線の電気刺激を行ったが、今のところ有意な誘発スパイクを得ることはできていない。今後、脳白質刺激の刺激条件や視放線電気刺激における刺激部位などの検討が必要であると考えられた。
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