研究課題/領域番号 |
16790828
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小林 正和 岩手医科大学, 医学部, 助手 (60364345)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | positron emission tomography / acetazolamide反応 / 脳血流変化 / 脳酸素代謝 / 慢性脳虚血 |
研究概要 |
平成17年度はPETを用いて、平成16年度に検査施行した正常ボランティア10例のデータを基に(各パラメーターの結果の平均±2SDを正常範囲とした)、平成16年度に引き続き脳主幹動脈閉塞性病変をもつ患者25例(2年間で合計50例)に対して、安静時脳血流量(CBF)、CO_2負荷後CBF、aectazolamide負荷後5分、15分、30分のCBFを測定、同時に脳酸素摂取率(OEF)、脳酸素代謝量(CMRO_2)も測定した。その結果、1)OEF、CMRO_2とも正常範囲の症例ではacetazolamide負荷後5分、15分と著明なCBF増加を認め、負荷後30分後15分後と比してむしろCBFの低下を認めた。2)OEF亢進、CMRO_2の症例では、負荷後5分のCBFが安静時CBFと比して低下(盗血現象)を認めたが、その後15分、30分と徐々にCBFの増加を認めた。3)OEF正常、CMRO_2低下の症例では負荷後5分、15分、30分と経時的に緩徐なCBF増加を認めた。またCO_2負荷時のCBFはacetazolamide負荷5分後のCBFと最も有意な相関が認められた。以上の結果から、1)日常臨床で汎用されているSPECTのみを用いることで、酸素代謝を推測することが可能。2)acetazolamide負荷後の至適測定時期は負荷後5分後。3)acetazolamide負荷後の経時的な脳血流の変化を測定する事が出来れば、脳酸素代謝、神経活性を見る事が可能であることが示唆された。
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