研究課題/領域番号 |
16790830
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
宇津木 聡 北里大学, 医学部, 助手 (90265653)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 5-aminolevulinic acid / glioma / interstitial irradiation / laser radiation / photodynamic therapy / protoporphyrin IX / vascular endothelium / 5-アミノレブリン酸 / 光線療法 / 脳腫瘍 / アミノレブリン酸 / 術中蛍光診断 / プロトポルフィリン |
研究概要 |
雄のWister ratを用い、ネンブタール50mg/kgの腹腔内投与による麻酔下で、直径2mmのburr holeを作成し、10μ1のシリンジを用いて2mmの深さに1μ1の腫瘍細胞混濁液を注入し、脳腫瘍モデルを作成した。5-ALA-PDT群として、腫瘍移植後7日目に30mgの5-ALAを0.2mlの生食に溶解したものを腹腔内投与し、3時間後にburr holeを露出し、Dual-color laser diode system (DLD-R2,M&M Co.,Ltd.)を用い、640nm、670nm、640nm+670nmの照射を行った。640nm+670nmでの照射は、640nmと670nmが各々50mW/cmとした。5-ALA投与をせず、0.2mlの生食を腹腔内投与したものをPDT-control群として、同様に照射を行い、照射7日後に脳を摘出した。 昨年までの実験より、5-ALAの投与した群では、腫瘍のレーザー照射部分に一致した壊死がみられたが、壊死の範囲は狭くその周囲にはviableな腫瘍細胞の増殖がみられた。 そこで今回は、5-ALA投与後にファイバーを組織内に埋め込む組織内照射を行った。組織内照射を行うことで壊死の範囲は体積で約4倍の範囲となった。しかし、照射後に照射部位に出血を起こすratがみられた。こられの組織の免疫染色を行ったところ、血管内皮の損傷が認められた。これは、5-ALAが血管内皮にも取り込まれ、この部分でPPIXが蓄積し、一重項酸素が発生し血管内皮を損傷したものと考えられた。このときの照射条件は、100mW/cm、100J/cmであったため、この条件を変更し、 ・75mW/cm、100J/cm、・50mW/cm、100J/cm、・25mW/cm、100J/cm、・100mW/cm、75J/cm、・100mW/cm、50J/cm、・100mW/cm、25J/cmでの照射をそれぞれ5例ずつ試みた。50mW/cm、100J/cmと25mW/cm、100J/cm、では出血は見られなかったが、他の条件では出血が見られた。壊死範囲は、50mW/cm、100J/cmより25mW/cm、100J/cmの方がやや広い傾向にあったが優位な差は得られなかった。組織内照射を行う場合には、照射mW/cmが強いと血管の壊死をきたすために50mW/cm以下にする必要があると考えられた。
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