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ユビキチンリガーゼcblと廃用性骨萎縮のメカニズム:増殖因子抵抗性骨芽細胞の出現

研究課題

研究課題/領域番号 16790844
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関徳島大学

研究代表者

高橋 光彦  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10372715)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードユビキチンリガーゼCbl-b / 骨形成 / 坐骨神経切除 / IGF-1 / 骨芽細胞 / 宇宙フライト / マイクロアレイ / 大腿骨
研究概要

ユビキチンリガーゼCbl-b遺伝子欠損マウスを用いた研究
(1)骨形成マーカーのmRNA発現
坐骨神経切除マウスの大腿骨における骨形成マーカー(アルカリフォスファターゼ、I型コラーゲン、オステオカルシン)の発現はCbl-b遺伝子欠損マウスでは有意な減少は認められなかった。
(2)IGF-1シグナル伝達分子の発現
坐骨神経切除モデルの大腿骨におけるIGF-1シグナル伝達分子(IRS-1、PI3K、Akt)の発現は、mRNAレベルではいずれも有意な変化は認められなかった。蛋白質レベルでは、IRS-1はCbl-b遺伝子欠損マウスでコントロール群、坐骨神経切除群共に有意な増加を認め、PI3K、Aktは野生型マウスの坐骨神経切除群で有意な減少を認めた。
(3)骨芽細胞におけるIGF-1シグナル伝達分子のユビキチン化
IGF-1シグナル伝達分子のうち、IRS-1、PI3K、AktそれぞれでCbl-bとの結合が確認されたが、ユビキチン化されていたのはIRS-1、PI3Kであり、またさらに分解が確認されたのはIRS-1のみであった。
(4)骨芽細胞のIGF-1に対する応答
野生型マウス頭蓋冠由来骨芽細胞にIGF-1を投与したところ、細胞数は約2倍に増殖したが、Cbl-b遺伝子欠損マウス由来骨芽細胞では約3倍に増殖した。一方、骨肉腫由来UMR106細胞にCbl-b遺伝子を過剰発現させたところ、IGF-1を投与しても細胞増加は認められなかった。
(5)Cbl-b遺伝子欠損マウスの大腿骨組織切片の骨形態計測では、坐骨神経切除を行っても骨形成及び骨吸収に変化は認められなかった。
以上の結果より、様々な骨量減少をきたす病態において、Cbl-bは骨芽細胞のIGF-1シグナルに対する反応性を減少させることにより、骨形成を抑制し骨量の減少をもたらしていると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A remarkable large hamartoma around the knee in a patient with tuberous sclerosis

    • 著者名/発表者名
      Mitsuhiko Takahashi
    • 雑誌名

      Pediatrics International (in press)

    • NAID

      10018195086

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Intrafamilial phenotypic diversity in multiple epiphyseal dysplasia associated with a COL9A2 mutation(EDM2)

    • 著者名/発表者名
      Mitsuhiko Takahashi
    • 雑誌名

      Clinical Rheumatology (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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