ヒト単球を使用し、in vitroで破骨細胞を多量につくりだす実験系をつかって、抗ヒトTNFα抗体である、Infliximabの破骨細胞形成における影響を検討した。in vitroではInfliximabはヒト破骨細胞形成および骨吸収を著明に促進した。この結果はModern Rheumatologyに掲載された。 また、ヒト破骨細胞がin vitroで形成する過程を、電子顕微鏡を使用し観察した。さらにマクロファージ系の細胞への分化との関係も検討した。この結果も同様にModern Rheumatologyに掲載された。 転移性骨腫瘍において、骨転移を来たし、腫瘍性に骨溶解の生じた部位より、組織を採取し、一部病理組織標本として使用し、残りの組織から腫瘍細胞を分離した。この腫瘍細胞による破骨細胞形成に及ぼす影響を検討している。腫瘍細胞は破骨細胞形成を促進している様であり、報告の準備をすすめている。
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