研究課題/領域番号 |
16790873
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大畠 博人 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (60311700)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 脳微小循環 / グルタミン酸受容体作動薬 / 軽度低体温 / AMPA / プロポフォール / セボフルラン / グルタミン酸受容体 / イソフルラン |
研究概要 |
軽度低体温がグルタミン酸受容体作動薬AMPAの脳血管拡張反応に及ぼす影響を静脈麻酔薬プロポフォールおよび吸入麻酔薬セボフルランを用いた麻酔下で検討した。ハロセン麻酔下のラットを人工呼吸により二酸化炭素分圧を35〜40mmHgになるように管理し、頭部に脳軟膜血管を観察するための有窓(Cranial window)を作製した。作製終了後からそれぞれの麻酔薬(プロポフォール0.8-1.2mg/kg/min、セボフルラン1-1.5MAC)に変更し麻酔管理を行なった。体温の調節は小動物用体温保持装置を用いて、常温群は直腸温が36.5〜37.5℃に、軽度低体温群は直腸温が34.5〜35.5℃に保たれるように管理した。同様に有窓内に投与する薬剤および人工髄液も同様な温度に調節した。最初に100μMのAMPAを5分間有窓内に投与を行い、連続的に脳血管径を観察した。次に有窓内のAMPAを十分に洗い流した後、直腸温および有窓内の温度を35℃前後の軽度低体温とし、同様に100μMのAMPAを5分間有窓内に投与を行い、連続的に脳血管径を観察した。動脈血二酸化炭素分圧は呼吸回数の調節で一定とした。軽度低体温はプロポフォールおよびセボフルラン麻酔下におけるAMPAの脳血管拡張反応を常温と比較し抑制する傾向が観察された。以上のことから本年度の研究において、軽度の低体温はグルタミン酸受容体作動薬(AMPA)のラット脳軟膜動脈の血管拡張反応を常温に比べ抑制する傾向があることが示唆されたが、実験の症例数をさらに増やして検討を行う必要があると考えられる。
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