研究課題/領域番号 |
16790897
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70340312)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 自立神経活動 / 心拍変動解析 / 鎮痛 / フェンタニル / 侵害刺激 / 低域周波数 / 高域周波数 / エントロピー / 自律神経活動 |
研究概要 |
麻酔は手術侵襲によっておこる有害な作用を防ぎ、手術に適した状態作り出すことである。麻酔を効率的・適正に行うためには鎮静-鎮痛モニターが必要である。BISが導入されて鎮静モニターはある程度満足できるようになったが、鎮痛モニターは未だ臨床使用可能な機器がない。鎮痛薬濃度と侵害刺激のバランスによって自律神経系の変動が生じる。我々は自律神経活動を心拍変動解析によりモニターをおこない鎮痛モニターとしての有用性を明らかにした。鎮静薬と鎮痛薬の組み合わせにより適切な麻酔効果が得られるとされている。一般に鎮痛薬が少なければ、鎮静薬が多く必要になり、逆に鎮痛薬が多ければ鎮静薬の必要量は少量となる。鎮痛主体あるいは鎮静主体のどちらの組み合わせが良いかは結論がでていない。我々は術中の鎮静レベル評価をBispectral Index (BIS)で、鎮痛レベル評価を自律神経活動評価によりおこない、セボフルラン麻酔中のフェンタニル投与について検討をした。同じBIS値を示すセボフルラン麻酔でもフェンタニルeffect site濃度3.0ng/ml群では1.5ng/ml量群に比べて自律神経活動は有意に抑制された。また、自律神経バランスはフェンタニルeffect site濃度3.0ng/ml群では1.5ng/ml量群に比べて交感神経活動-副交感神経活動バランスは交感神経抑制となっていることが示された。術後鎮痛は安静時に関しては交感神経活動抑制を示したフェンタニルeffect site濃度3.0ng/ml群のほうが良好にコントロールされることが明らかにされた。さらに、麻酔覚醒時の呼吸数が18回以下であるようにフェンタニルを術中投与すると、術後鎮痛がコントロールできることを示した。この結果より、オピオイド併用全身麻酔時の自律神経活動は鎮痛レベル指標となる可能性が示された。また、鎮痛主体の麻酔が良好な術後鎮痛をもたらすと考えられる。
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