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膀胱平滑筋におけるムスカリン性アセチルコリン受容体の役割と機能的意義

研究課題

研究課題/領域番号 16790919
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関熊本大学

研究代表者

稲留 彰人  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (20336241)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード膀胱平滑筋 / アセチルコリン / ムスカリン受容体 / 膀胱内圧測定 / マイクロダイアリシス
研究概要

これまで、膀胱平滑筋には様々なムスカリン受容体が存在し、その役割がサブタイプにより異なることをin vitroにおいて検討した。昨年はin vivoにおいて、骨盤神経刺激で膀胱平滑筋を収縮させ、膀胱内圧を測定する方法を確立した。本年はその実験系を応用し、マイクロダイアリシス法を併用して、in vivoでアセチルコリン放出量を測定する方法の確立を行った。また、アトロピンを投与し、膀胱内圧の変化とアセチルコリン放出量の変化を検討した。
雌性S-Dラットを麻酔後開腹し、両側尿管を同定し結紮切断した。経尿道的に20Gのアンギオカテーテルを膀胱内に挿入し、外尿道口とともに結紮し固定した。膀胱内には排尿反射が起こらない最大量の生理食塩水を注入し、膀胱内のカテーテルを圧トランスデューサに接続し、膀胱内圧変化を記録した。また、膀胱頂部に専用透析プローブを刺入し、透析液を2μl/minで還流させ、10分毎に透析液を回収した。片側の骨盤神経は結紮切断し、残りの骨盤神経を十分剥離した後、末梢側に糸をかけて切断し、それをフック型双極電極に乗せ、電気刺激(duration 1msec、 frequency 1-10Hz、 train60s)を行った。回収した透析液は、電気化学検出器付き高速液体クロマトグラフィーに注入し、解析装置でアセチルコリン量を測定した。アトロピンを経静脈的に投与し、膀胱内圧、アセチルコリン放出量を検討した。
骨盤神経の電気刺激により、膀胱内圧は2相性に収縮反応を示し、周波数依存性に増加反応を示した。また、アトロピンの投与により、膀胱内圧の持続相は濃度依存性に抑制されたが、アセチルコリンの放出量には有意な変化は認められなかった。
以上の結果から、ラット膀胱におけるムスカリン受容体の役割は様々であり、本法によりin vivoにおいてもムスカリン受容体の薬理学的解析が可能であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Prostaglandin E2 release from isolated bladder strips in rats with spinal cord injury.2006

    • 著者名/発表者名
      Koichi Masunaga
    • 雑誌名

      Int. J. Urol. 13・3

      ページ: 271-276

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Non-neuronal cholinergic system in human bladder urothelium.2006

    • 著者名/発表者名
      Masaki Yoshida
    • 雑誌名

      Urology 67

      ページ: 425-430

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Acetylcholine release from urinary bladder smooth muscles of non-insulin-dependent diabelic rats2004

    • 著者名/発表者名
      Koichi Miyamae
    • 雑誌名

      Urologa.Int. 73・1

      ページ: 74-80

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 過活動膀胱の発生におけるmechano-afferent transduction理論(4)非神経性アセチルコリンとその他の因子2004

    • 著者名/発表者名
      稲留 彰人
    • 雑誌名

      排尿障害プラクティス 12・4

      ページ: 291-295

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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