研究課題/領域番号 |
16790920
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三好 康秀 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60336550)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 共役因子 / 再燃 / アンドロゲン / アンドロゲン受容体 / アンドロゲンコファクター / 予後 / 発現 |
研究概要 |
【目的】AR cofactorでありp160 familyの一つであるGRIP1と、ARに比較的特異的なAR cofactorであるARA70の正常前立腺、未治療前立腺癌、再燃前立腺癌組織におけるmRNA発現レベルを解析した。【対象と方法】朱治療前立腺癌39例及び再燃癌10例を対象にARA70、GRIP1のmRNA発現レベルをreal time PCR法で定量的に測定した。これらの症例の腫瘍組織及び非腫瘍組織よりRNAを抽出し、さらにcDNAを合成した。iCycler iQ detection system (Bio-RAD)を用い、色素はiQ SYBER Green supermix (Bio-RAD)を用いた。GRIP1,ARA70に対するprimerを作成し、GRIP1,ARA70が発現している検体を用いて標準曲線を作成。β-actinの発現量を内部コントロールとして相対発現値を検出した。群間の比較はMann-Whitney U検定を用い、Spearmann's rank testを用いてAR cofactorの発現レベルと再燃までの期間との相関を検討した。全例で文書による説明と同意を得た。【結果】正常前立腺、未治療前立腺癌と再燃前立腺癌組織との間でARA70、GRIP1の発現レベルに有意差を認めなかった。発現レベルと組織学的悪性度との関係ではARA70の発現レベルは高分化癌に比べ中・低分化癌で低く、GRIP1の発現レベルは高分化癌に比べ、中・低分化癌で高かった。再燃癌の中でARA70の発現レベルと再燃までの期間には明らかな相関はなかったが、GRIP1の発現レベルと再燃までの期間には負の相関があった。【結語】前立腺癌の再燃にはAR cofactorの発現が関与している可能性が示唆された。
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