研究課題/領域番号 |
16790935
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
福井 淳史 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (00321969)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | endometrium / implantation / NK cell / IVF-ET / flowcytometry |
研究概要 |
1.子宮NK細胞の機能分担を見る目的に子宮内膜NK細胞サブセットが周期ごとに変動するか否かに関する検討を行った。その結果子宮内膜NK細胞サブセットは、その周期ごとにCD16-CD56bright細胞、CD16+CD56dim細胞の分布が変動するものが約25%存在することが明らかとなった。またこの変動をふまえたその後の臨床成績の検討により、もともと良好な子宮NK細胞分布(CD16+CD56dim細胞が増加していないもの)を示しているもの、良好な変化が得られた周期(CD16+CD56dim細胞が増加していたがその後減少したもの)では妊娠率の増加および流産率の低下が見られる傾向があることが明らかとなった。 2.子宮NK細胞の機能発現を見る目的に子宮NK細胞とKiller Inhibitory Receptors(KIRs)、ケモカイン、その他の免疫担当細胞との関連性に関する検討をおこなった。すなわち黄体中期に採取した子宮内膜細胞の浮遊液を作成の上、浮遊液中の細胞の表面抗原マーカーを測定ならびに、浮遊液中のケモカインを測定し、それぞれの細胞の関連性を検討した。CD16-CD56bright細胞とKIR(CD158a,CD158b)との間には正の、CD16+CD56dim細胞とKIRとの間には負の相関関係があることが明らかとなった。これはCD158bで顕著であった。さらにCD16-CD56bright細胞とケモカイン(MIP-1α)との間にも正の相関があることが明らかとなった。 3.調査研究費を用いて日本産科婦人科学会(4月、京都府)、日本産科婦人科内視鏡学会(8月、兵庫県)に参加し、本研究の遂行に必要な情報収集を行った。
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