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エストロゲン欠乏が血管内皮増殖因子を介し破骨細胞性骨吸収を促進する機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790956
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関広島大学

研究代表者

児玉 一郎  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (00325169)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード破骨細胞 / 血管内皮増殖因子 / エストロゲン
研究概要

M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)活性を欠如するop/opマウスを用いて破骨細胞形成および破骨細胞性骨吸収の観察を行った。M-CSFは破骨細胞形成必須の因子とされており、このマウスでは骨吸収がほとんどおこらず、破骨細胞もほとんど認めないとされている。
1.op/opマウスには骨組織においてほとんど破骨細胞を観察できないが、加齢に伴い若干ながら破骨細胞の数の増加が認められた。
2.このマウスに対し卵巣摘出を行い閉経状態を作成したところ有意に破骨細胞数の増加を認めた。
3.卵巣摘出と同時にエストロゲンの投与を行ったところ、術後の破骨細胞数の増加は認めなかった。
これらのことからエストロゲン欠乏はM-CSF活性のない状態においても破骨細胞を増加させ、破骨細胞性骨吸収を亢進させることが示された。
4.骨組織における破骨細胞形成に関連する種々の因子のmRNA発現の変化を観察したところ既知のIL-1,IL-6,TNF-α,RANKLの発現亢進に加え、VEGFの発現亢進が認められた。
5.血清中のタンパク定量においてもVEGFの濃度はエストロゲン欠乏状態では上昇していた。
6.卵巣摘出と同時にVEGF中和抗体の投与を行ったところ、術後の破骨細胞数の増加は有意に抑制された。
以上のことから、M-CSF活性を欠如するop/opマウスではエストロゲン欠乏状態において骨局所におけるVEGF産生が亢進することにより破骨細胞の分化・増殖が促進され骨吸収が亢進することが示された。
この現象が、このマウスに特異的に生じているものなのか、それともM-CSF活性を持つマウスにおいても観察されるのかを今後検討していきたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 尿中γ-GTP活性は新規骨代謝マーカーとして有用である2005

    • 著者名/発表者名
      児玉一郎
    • 雑誌名

      Osteoporosis Japan Vol.13 No.3

      ページ: 81-83

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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