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蝸牛循環障害、音響性障害の成因の解明と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790984
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関筑波大学

研究代表者

田渕 経司  筑波大, 人間総合科学研究科, 講師 (80361335)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード内耳 / 虚血性障害 / 音響性障害 / フリーラジカル / 一酸化窒素 / ステロイド / 非ステロイド性消炎鎮痛薬 / immunophilin
研究概要

1.我々は以前よりフリーラジカル、一酸化窒素、グルタミン酸が虚血性内耳障害の主要障害因子であることを示してきたが、まず、これらの因子の虚血性内耳障害の進行機序への関与を検討した。その結果、虚血中の求心性神経障害にはグルタミン酸が強く関与し、再灌流時の外有毛細胞障害にはフリーラジカル、一酸化窒素が強く関与することが判明した。
2.フリーラジカルによる、音響性内耳障害での外有毛細胞障害の進行にp38MAPKが関与することを証明し、本酵素の阻害薬によりその障害進行が抑制されることを示した。
3.音響性障害に対し、現在頻用されているステロイド製剤の治療効果について検討した。メチルプレドニゾロンを音響障害マウスに投与し、その治療効果を検討したところ、強大音響負荷前、直後の投与では著明な内耳保護効果を有するものの、強大音響負荷後のメチルプレドニゾロンの内耳治療におけるtherapeutic time windowは比較的狭いことが判明した。また、他のステロイド製剤であるdehydroepiandrosterone sulfateの音響性内耳障害に対する保護効果を確認した。
4.内耳音響性障害に対する新たな治療薬剤の検討を行った。非ステロイド性消炎鎮痛薬ではリポキシゲナーゼ(LOX)、シクロオキシゲナーゼ(COX)の選択的阻害薬を検討したところ、LOX及びCOX1選択的阻害薬は内耳保護効果を有するが、COX2選択的阻害薬は内耳音響性障害に影響を与えなかった。またimmunophilinに関し、FK506,cyclosporinがそれぞれ内耳音響性障害に保護効果を有することが判明した。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] モデル動物を用いた虚血性内耳障害の病態解析2005

    • 著者名/発表者名
      田渕経司, 他
    • 雑誌名

      Otology Japan 15

      ページ: 61-64

    • NAID

      130001786526

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 音響外傷におけるp38MAPK阻害薬の保護効果2004

    • 著者名/発表者名
      及川慶子, 田渕経司, 他
    • 雑誌名

      Otology Japan 14

      ページ: 661-664

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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