研究課題/領域番号 |
16791011
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
角南 貴司子 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60315992)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 卵形嚢 / 球形嚢 / 半規管膨大部 / 血流 / 前庭 / 耳石器 / 蝸牛 / NOS / tissue factor / tissue factor pathway inhibitor / thrombomodulin / 血流調節機構 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 組織因子 / TFPI / 半規管 / 血管条 |
研究概要 |
前庭・半規管の血管走行および血流状態について 方法:実験動物として、DDY系マウスを使用した。実験動物を麻酔後、開胸し、左心室よりFITCgelatin(EPC No.GF759)100mg/kgを1mlの注射用蒸留水に溶解し、36℃の温めて注入、ただちに断頭し、氷冷下で側頭骨を採取、半規管膨大部、球形嚢および卵形嚢を摘出した。その後、共焦点レーザー顕微鏡(LMS510 Carl Zeiss)にて観察を行った。 結果:前庭の感覚上皮下に一致して蛇行した毛細血管による複雑なネットワーク構造を認めた。卵形嚢、球形嚢ともにその平衡斑の形態に従って、比較的平面に近い血管走行が確認された。半規管膨大部では感覚上皮直下に比較的径の太い血管が確認され、全体に広がるようなネットワーク構造が確認された。 今後の展望:本実験は前庭の血流を比較的生体に近い状態で確認するための方法を確立した研究である。 今後は、1)生体での血流の測定方法の確立。2)病的条件下での血流状態の確認、を行う予定である。 前庭・半規管での血流を調節する因子についての研究 方法:実験動物として、Wister系ラットを使用した。麻酔後還流固定を行い、断頭し側頭骨を採取。卵形嚢、球形嚢および半規管膨大部を採取し、NADPH-diaphorase法を行い、surface preparationにて観察を行った。また、脱灰後切片を作成し、NADPH-diaphorase法および抗eNOS抗体を用いて免疫染色を行った。 結果:卵形嚢、球形嚢および半規管膨大部の感覚上皮下の血管内皮細胞にNADPH-diaphorase陽性所見、および免疫染色での陽性所見を認めた。 今後の展望:今後は1)他の血流調節因子の検索、2)これらの因子が病的条件下でどの様に変動するかについての検討、を行う予定である。
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