研究課題/領域番号 |
16791014
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
渋谷 和憲 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90296723)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 遺伝性難聴 / セリン・プロテアーゼ / ノックアウトマウス / 聴性脳幹反応(ABR) |
研究概要 |
難聴は新生児約1,000人に1人の割合で罹患が見られる感覚器障害で、先天性難聴の50%以上が遺伝性であると推定されている。このうち最も多い常染色体劣性非症候群性難聴(ARNSHL)は新生児約2,500人に1人で見られ、50〜100の異なる遺伝子が関与していると推定されている。我々はARNSHLであるDFNB8/10の原因遺伝子TMPRSS3を発見し、さらにTMPRSS3の機能解析(mRNAの内耳組織における発現、タンパクの細胞内局在、基質候補タンパクの同定など)を進めてきた。しかし、基質候補である上皮細胞ナトリウムチャネル(ENaC)が難聴に関与しているかどうかは今のところ不明であり、他の未同定基質が難聴に関与している事も十分考えられる。そこで我々は病態モデルマウスとしてTmprss3のKOマウスを作製し、これを用いてプロテオーム解析により未同定基質を明らかにすることを計画した。最終的に独立した2系統のキメラマウスにおいてGerm lineへのトランスミッションを確認し、ホモ欠損マウスを得た。これらホモ欠損マウスは野生型と比べて外見上(骨格・体重など)に大きな相違点はなく、また臓器・生殖能力などにも異常は見られなかった。しかし、聴性脳幹反応(ABR)の測定によりこのマウスは難聴の表現型を示した(ヘテロ欠損マウスは難聴の表現型を示さなかった)。このことから当初の狙い通り非症候群性難聴のモデルマウスの作出に成功したと結論した。今後、この難聴モデルマウスを用いて分子機構の解明を行う。
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