研究課題/領域番号 |
16791044
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
間渕 文彦 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (20322125)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 緑内障 / 網膜神経節細胞 / マウス / Thy 1 / GFP / コラーゲン / neurofilament / Thy1 |
研究概要 |
これまで報告のなかったマウス網膜神経節細胞(RGC)の単離培養を、2 step panning法をもとに試み可能とした。この培養系を用い、RGCの特異的蛋白であるThy1蛋白遺伝子にgreen fluorescent protein (GFP)遺伝子をtransgenicさせることにより青色光にてRGCが自発蛍光するトランスジェニックマウス(RGC蛍光蛋白発現マウス)の遺伝子変異型RGCが、野生型RGCと同等の細胞形態、細胞活性を有するかを検討した。単離培養された遺伝子変異型RGCは、樹状突起の形成が不良であり、野生型RGCと比べ形態的に異なる傾向が認められたが、自然経過または遠心による圧力など負荷をかけた際のRGCの細胞活性(生存率)を比較したところ、遺伝子変異型RGCと野生型RGCの間に明らかな違いはみられなかった。さらに、このマウスを用いて視神経crushモデルを作成し、網膜のwhole mountスライドにてRGC障害を評価したところ、RGC障害が経時的に進行すること、RGC減少が網膜周辺より中心部位でより著明なことを確認した。個々のRGCにおいては、細胞体の不整、縮小や低蛍光、樹状突起の先細り、消失や途絶が観察され、視神経crushモデルにおいても、緑内障と同様なRGCの形態変化を呈した。matrix metalloproteinase 1によりコラーゲン1が代謝されないためコラーゲン1が生体内に蓄積し、眼圧上昇、RGC障害のみられるトランスジェニックマウス(コラーゲンタイプ1代謝異常マウス)においては、視神経におけるコラーゲン1の蓄積、neurofilamentの脱リン酸化の程度を検討したところ、視神経におけるコラーゲン1の発現に明らかな差は認められなかったが、野生型マウスよりもホモ遺伝子変異マウスにおいて、neurofilamentの脱リン酸化が認められる可能性が示唆された。また、apolipoprotein E (APOE)は、緑内障発症への関与を示唆する報告があり、RGC生存に重要な役割を果たしている可能性があるが、APOEのノックアウトマウスを入手できたので、APOEとRGC減少との関連について検討するため繁殖実験を行った。
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