研究概要 |
1,感染症モデルマウスを用いた超音波・MBによる抗生剤の投与 上記のテーマを検索するために、平成16年度に得た知見をもとに、薬物もプラスミドと同様に超音波やマイクロバブルをつかって導入可能か検討を行った。実験にはSCIDマウスにmelanoma細胞B-16を投与して眼瞼腫瘍モデルで実験を行った。抗ガン剤bleomycinを用いた場合、超音波条件2w/cm2,duty cycle 50%,duration 480secの条件で超音波照射群では約8倍、MBと超音波を併用すると約32倍の薄い濃度で腫瘍縮小効果を認めている。現在実験を継続中。 2,遺伝子治療の可能性を探る(網膜への遺伝子導入の可能性の検討) In vivo:ウィスターラット網膜に遺伝子導入を行った。硝子体中へCMV-Luc naked plasmid を10μl注射し、ソニトロン2000^<【○!R】>を使い、経角膜的に超音波を照射。眼球摘出後、網膜組織をホモジナイズし、ルミノメーターでルシフェラーゼを定量し導入効率を判定した。2w/cm^2,duty cycle50%,duration240secの条件が最も効率よく導入されていた。超音波単独でも遺伝子導入されていたが(平均20000RLU/mg)、MB(濃度20%)を併用することで、超音波単独よりも10倍以上効率に導入されていた。光学顕微鏡、電子顕微鏡を用いた検討でも組織障害はほとんど認めていない。 3,超音波プローブの開発 眼表面及び網膜面に照射可能な超音波プローブを考案し、特許の出願を行った。
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