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増殖糖尿病網膜症におけるMMP発現誘導の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 16791067
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

野田 航介  慶應大, 医学部, 助手 (90296666)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマトリックスメタロプロテアーゼ / 増殖糖尿病網膜症 / 低酸素 / 網膜グリア細胞
研究概要

増殖糖尿病網膜症における線維性血管組織の形成過程を解明するため、血管新生因子vascular endothelial growth factor (VEGF)と細胞外マトリックス分解酵素MMP-2の活性化分子membrane type1-MMP(MT1-MMP)に着目し、以下の検討を行った。
まず、家兎網膜グリア細胞を単離培養して、multi gas incubatorを用いて低酸素刺激を加えた。その結果、同細胞においてMT1-MMPは低酸素条件で誘導されることがmRNAおよび蛋白レベルで示された。本結果は、mRNAレベルについてはRT-PCR法および定量PCR法、蛋白レベルについてはimmunoblottingおよびsandwich enzyme immunoassay (EIA)の手法を用いて経時的かつ定量的に解析された。(本年度研究実施計画の1)
次に、低酸素で誘導される血管新生因子VEGFがMT1-MMPの低酸素誘導を仲介する可能性について検討した。VEGF中和抗体ならびにVEGF receptor-2の阻害物質(SU1498)を低酸素刺激下にある網膜グリア細胞に添加したところ、どちらもMT1-MMPの低酸素刺激誘導を抑制した。本結果は定量PCR法を用いて、定量的に解析された。(本年度研究実施計画の2)
最後に、低酸素によるVEGF産生を誘導するhypoxia inducible factor (HIF)-1とMT1-MMPの関係について検討するため、ヒト線維性血管組織におけるHIF-1の発現および局在を免疫染色法で確認した。HIF-1は、同組織においてグリア細胞や血管内皮細胞の核内に集積していた。(本年度研究実施計画の3)
以上の実験結果によって、糖尿病網膜症において生じる低酸素状態が、基底膜分解に関与するMMP-2の活性化分子MT1-MMPを網膜グリア細胞において誘導することが示された。本実験結果は糖尿病網膜症の病態解明に寄与するものと考えられ、現在Invest Ophthalmol Vis Sciに投稿準備中である。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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