研究課題/領域番号 |
16791086
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
尾之上 さくら 理研, 研究員 (60214194)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | リンパ管腫 / リンパ管内皮細胞関連遺伝子 / 遺伝子変異 / 遺伝子多型 / 一塩基多型(SNP) / シークエンス解析 / 遺伝子多型解析 / Taqman-PCR法 |
研究概要 |
本研究では、リンパ管腫の発生機序を遺伝子レベルで解明する事を目的として、患者検体を用いて、リンパ管内皮細胞関連遺伝子PROX1、LYVE-1、CCL21、VEGFR3、VEGF-C、VEGF-Dの遺伝子変異の検出および遺伝子多型解析を行った。研究試料収集・提供施設の拡充をはかり、現在までに8施設の協力により腫瘍組織7検体、患者血液118検体の提供を受けた。腫瘍組織の遺伝子変異を検出するため、腫瘍組織由来DNAを用いて上記6遺伝子のプロモーター領域を含む全塩基配列をシークエンス解析した。また患者血液から抽出したDNA24検体についても同様にシークエンス解析を行った。その結果、腫瘍組織由来DNAではLYVE-1のIntron1およびCCL21のExon1に変異を確認した。VEGF-CではIntron2、3に挿入を認め、VEGF-DではExon1、Intron3の変異に加え、Exon1に382bpの欠失を確認した。PROX1ではExon2に432bpの欠失が認められ、VEGFR3ではIntron部分に9箇所の変異と、Exon部分に1箇所の変異および挿入、欠失を確認した。一方、患者血液由来DNAからは一塩基多型(SNP)を以下の通り検出した。LYVE-1では1SNPを、VEGF-Cでは2SNPを検出した。またCCL21では1SNPを、PROX1では19SNPを検出した。VEGF-Dではアミノ酸変異を伴う1SNPを含む7SNPを検出した。またVEGFR3ではアミノ酸変異を伴う2SNPを含む43SNPを検出した。PROX1およびVEGFR3については、各SNPに対してTaqman probeを作成し、患者血液由来DNA96検体を用いてTaqman-PCR法による多型解析を行った。現在リンパ管腫との関連性について統計学的な解析を行っている。
|