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生きた破骨細胞のリアルタイム観察によるカルシトニン作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16791138
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

奥村 茂樹  松本歯大, 歯学部, 助手 (80350825)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード破骨細胞 / アクチン / 微小管 / カルシトニン
研究概要

破骨細胞の骨吸収活性には、細胞骨格が重要な役割を果たしているため、破骨細胞における細胞骨格の動態を観察した。
破骨細胞における細胞骨格の分布を検討した結果、アクチンリングおよび微小管が認められた。破骨細胞に微小管重合剤ノコダゾールを処理すると、微小管の脱重合に伴ってアクチンリングの崩壊が認められ、破骨細胞におけるアクチンと微小管の相互作用が示唆された。
次に、アクチンフィラメントおよび微小管の構成成分であるアクチンおよびチューブリンと蛍光タンパクEGFPの融合タンパク(EGFP-アクチン、EGFP-チューブリン)をレトロウイルスベクターを用いて細胞に発現させ、共焦点顕微鏡を用いて生細胞における細胞骨格の解析を行った。初めに、発現効率の良い骨芽細胞を用いてEGFP-アクチンおよびEGFP-チューブリンの発現を検討した。その結果、EGFP-アクチンおよびEGFP-チューブリン共に細胞内で蛍光を発し、線維状の蛍光画像が得られたことから、これらEGFP融合タンパクは、内因性のアクチンやチューブリンと重合してアクチンフィラメントおよび微小管を形成することが明らかとなった。次に、同様の実験系を用いて破骨細胞にEGFP-アクチンを発現させ、アクチンリングの動態を観察した結果、アクチンリングを形成するポドソームのlife timeは、約2〜4分であること、ノコダゾール処理により、アクチンリングの崩壊に伴って細胞周囲に新たに形成された仮足状の膜突出部に、ポドソームが再形成されることが明らかとなった。
最後に、カルシトニンシグナルの下流因子を探索した。カルシトニン処理によってリン酸化される破骨細胞のタンパクを抗リン酸化PKA基質抗体を用いてウェスタンブロッティング法で解析した。その結果、約65kDおよび210kDにPKAでリン酸化される基質が認められた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Control of pulmonary absorption of water-soluble compounds by various viscous vehicles2004

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto A et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Pharmaceutics 282

      ページ: 141-149

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Characterization of Gicerin/MUC18/CD146 in the rat nervous system.2004

    • 著者名/発表者名
      Taira E et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cellular Physiology 198

      ページ: 377-387

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Induction of gicerin/CD146 in the rat carotid artery after balloon injury.2004

    • 著者名/発表者名
      Okumura S et al.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 313

      ページ: 902-906

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 液胞型プロトン-ATPaseとアクチンフィラメントの結合2004

    • 著者名/発表者名
      奥村茂樹 他
    • 雑誌名

      THE BONE 18

      ページ: 97-97

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 骨粗鬆症学-基礎・臨床研究の新しいパラダイム-概論:破骨細胞の分化・骨吸収調節機構2004

    • 著者名/発表者名
      奥村茂樹 他
    • 雑誌名

      日本臨床 62

      ページ: 90-96

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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