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拡散強調MR撮像を用いた頭頚部悪性腫瘍放射線治療による唾液腺機能障害評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16791144
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関長崎大学

研究代表者

木村 泰男  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30253686)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードADC / MRI / 唾液腺 / 口腔乾燥
研究概要

耳下腺および顎下腺を含む領域に放射線治療を実施した頭頸部癌患者のうち、研究の趣旨および安全性についての充分な説明を行い、理解と同意が得られた10名を対象に本研究を行った。
MRを用いて、頭頚部領域のT1強調撮像、T2強調撮像、拡散強調撮像を行い、耳下腺および顎下腺にのみかけの拡散係数(以下ADC)の計測を行った。撮像は放射線照射開始前と照射開始より1週間おきに〜照射終了まで実施した。放射線照射(外照射)は4MVのX線を用いての線量は1回2Gyにて週5回おこない、耳下腺および顎下腺の吸収線量については、3次元画像計画装置を用いて算出した。唾液量の計測はサクソンテストにて、口腔乾燥の自覚についてはVAS scoreを用いてMR撮像と同時に毎週計測した。照射終了後は1ヶ月間隔でfollow upし唾液量計測、VAS score計測、T1強調撮像、T2強調撮像、拡散強調撮像を行った。
10症例ともに、ほぼ同様の結果を認めた、唾液量は照射開始1週間目より急速に低下し開始3週間目よりほとんど検出が困難な量まで減少した。これに対しADCも変化していた。耳下腺のADCについては照射開始1週間目よりゆっくりと上昇し、照射開始から3〜4週目でピークの値を示していた。顎下線については、照射開始2週目までADCに大きな変化はなく、照射開始3週目より急速に上昇しその後変化が緩やかになっていた。
T1強調像、T2強調像において耳下腺および顎下腺に明らかな変化はみられなかった。照射終了後の経過観察期間は、平均12ヶ月(最長22ヶ月)であるが、唾液量や口腔乾燥症状の回復はほとんどみられず、ADCの値も照射終了時よりほとんど変化がみられなかった。放射線照射により唾液腺の受けたダメージを評価するさいのADCの有用性が示唆された。また口腔乾燥症の診断、進行度の評価におけるADCの利用が有効と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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