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ラットの根尖部セメント質形成過程におけるGrowth Factorの動態

研究課題

研究課題/領域番号 16791172
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

今泉 一郎  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20308779)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード根尖性歯周炎 / 根尖部セメント質 / 硬組織形成 / Growth Factor / 根尖病変 / 根尖部セメント / 水酸化カルシウム
研究概要

平成18年度
ラットの下顎左側第一臼歯をラウンドバーにて歯髄穿孔後、そのまま6週間放置し、根尖病変を形成した。その後、Kファイルにて#25まで根管拡大後、次亜塩素酸ナトリウムにて洗浄し、低粘性レジン(ユニフィルフロー)にて仮封した。術後1、2、4、6、10週後に屠殺し下顎骨を摘出した。その後、下顎骨はEDTA-グリセリン溶液で低温脱灰を行った。脱灰後、下顎骨をOTCコンパウンドに包埋し、連続組織切片を作製した。作製した切片は、HE染色を施すとともに、TRAP染色およびALP染色を行った。また、ED1抗体、抗TGF-β1、抗FGF2抗体を一次抗体としてABC(Avidin-Biotin-peroxidase Complex)法にて免疫染色を行った。
その結果、術後1、2週では、根尖付近の膿瘍周囲には、円形細胞浸潤を伴う幼弱な肉芽組織が認められ、多数のED1陽性のマクロファージが観察された。骨吸収された骨表面には、多数のTRAP陽性の破骨細胞が多数観察された。幼弱な肉芽組織中の線維芽様細胞、マクロファージ様細胞、血管内皮細胞にFGF2の発現が認められた。また、TGF-β1の発現はおもにマクロファージ様細胞に認められた。
術後4、6週では、さらに線維化傾向が観察された。FGF2の発現は、減少傾向を示し、肉芽組織中に発現が認められた。TRAP陽性の破骨細胞は減少し、ALP陽性の骨芽細胞が規則正しく配列し、新生骨の形成が認められた。根尖部では新生セメント質の添加が観察された。また、ED-1陽性を示すマクロファージは認められたが術後2週に比較してその数は減少し、TGF-β1の発現も減少傾向を示した。
術後10週では、ALP陽性の骨芽細胞の活発な新生骨の形成が観察された。TRAP陽性の破骨細胞は骨表面にわずかに観察された。根尖部セメント質はさらに添加傾向を示し、新生添加したセメント質と歯槽骨との間の歯根膜には、FGF2の発現細胞が観察された。
よって根尖部歯周組織の治癒や根尖部セメント質の形成においてTGF-β1、FGF2の発現が確認され、これらのGrowth Factorとマクロファージが相互に関連している可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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