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MRIから見る高齢者における口腔の形態的・機能的要要と脳灰白質容積の関連

研究課題

研究課題/領域番号 16791180
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 進太郎  東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (00361105)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードMRI / 灰白質容積 / 現在歯数 / アルツハイマー型認知症 / 味覚 / 認知症
研究概要

公衆衛生状態の改善や医療技術の進歩などを背景として高齢化の進む現代において、認知症予防は医学的、社会的に非常に関心の高い問題である。アルツハイマー型認知症と歯の喪失の関連を示唆する研究報告が近年相次いで発表されているが、それらは疫学研究や動物実験によるものであり、ヒトにおける歯の喪失と脳の形態的変化の関連については未だ解明されていない。本研究は高齢者の脳MR画像から得られる灰白質容積と現在歯数の関連を調査することを目的とするものであり、今年度は8020運動を踏まえて現在歯20本以上と19本以下の高齢者における灰白質容積について分析を行った。
被験者は、脳疾患の既往および現症がなく、うつ状態および認知障害のスクリーニング検査の基準を満たした健常高齢者162名(男性88人、女性74人、69〜79歳)である。被験者には研究の趣旨と内容および安全性について口頭および書面にて十分説明し、インフォームドコンセントを得ている。脳画像解析ソフト(Statistical Parametric Mapping 2;SPM2)を用いて撮像された被験者の脳MR画像(T1強調像)の画像処理を行い、その後同ソフトにて現在歯19本以下と20本以上の2群における灰白質容積の違いを検討した。なお、2群間の年齢、男女比、認知機能、うつ傾向は同程度である。
その結果、現在歯20本以上の群に対して19本以下の群では、島皮質、前頭・頭頂連合野、側頭葉内側部など広い領域で灰白質容積が小さい傾向にあった。島皮質は味覚や内臓感覚が投射する領域であり、前頭・頭頂連合野や側頭葉内側部はアルツハイマー型認知症で萎縮が観察される領域としてよく知られている。これらの結果は高齢者における現在歯数と味覚、および現在歯数と認知症の関連を示唆するものであると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] サイエンスリサーチ「歯の喪失とアルツハイマー型認知症」2006

    • 著者名/発表者名
      渡邉 誠, 伊藤進太郎
    • 雑誌名

      財団法人8020推進財団会誌「8020」 第5号

      ページ: 36-39

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 都市部住宅地域における在宅高齢者の口腔状態:鶴ヶ谷プロジェクト2005

    • 著者名/発表者名
      大井 孝, 菊池雅彦, 玉澤佳純, 服部佳功, 坪井明人, 高津匡樹, 佐藤智昭, 岩松正明, 伊藤進太郎, ほか
    • 雑誌名

      東北大学歯学雑誌 第24巻・第1号

      ページ: 16-23

    • NAID

      110004616115

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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