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高齢者の健康指標となる唾液評価法:カンジダ,ムチン,アルブミンに注目して

研究課題

研究課題/領域番号 16791195
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

柏原 稔也  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90274232)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード唾液 / 高齢者 / 健康 / カンジダ / ムチン / アルブミン / 栄養状態
研究概要

唾液は円滑な咀囑,嚥下を行うために必須なものであり,生体防御においても,重要な役割を果たしている.しかし,加齢,投薬の副作用などによる唾液分泌量の減少や唾液性状の変化は,口腔内の自浄性を低下させ,細菌叢だけでなく,摂食・嚥下機能にも大きく影響すると考えられる.さらに,これらのことが誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患や,消化器疾患の誘因や増悪要因になることが予想される。そのため,高齢者の唾液の性状を評価することは重要な課題であると考えた.
今回,高齢者,要介護高齢者では,若年者と比較して,ムチン,アルブミン濃度が有意に高く,カンジダの検出数も有意に多かった.また,カンジダの検出数が多い群では,検出されない群と比較して,ムチン,アルブミン濃度が高い傾向にあった。これは,唾液中のムチン濃度の増加がカンジダの増殖を導き,誤嚥性肺炎のリスクの高い環境を作り出すというわれわれの仮説を証明する結果であった。一方,唾液中のアルブミン濃度は仮説とは逆に,高齢者,要介護高齢者で高くなった。唾液中のアルブミンは歯周組織や口腔粘膜の血管から漏出することより,栄養状態を反映するのではなく,口腔内の炎症により増加するのではないかと考えられる。そのため,唾液中のアルブミン濃度を測定することは,口腔内の感染や炎症を測るうえで重要であるといえる。以上のことより,カンジダ,ムチン,アルブミンに注目した唾液評価によって,誤嚥性肺炎のリスクファクターや,高齢者の口腔の健康状態を評価できる可能性があり,臨床的に重要な応用性をもつものであるといえる.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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