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ヒト唾液腺癌細胞における増殖、浸潤、転移の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 16791246
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関愛媛大学

研究代表者

住田 知樹  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50314951)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード唾液腺腫瘍 / Id protein family / プロゲステロンレセプター
研究概要

唾液腺癌培養細胞や臨床検体を用いてId protein family及びステロイドホルモンレセプターが増殖、浸潤、転移に及ぼす影響を調べた。まず、培養細胞、臨床検体におけるId protein family及びプロゲステロンレセプター(PR)の発現を中心に検討した。唾液腺癌培養細胞3種においてはId1、2共に強発現しており、比較として用いた乳癌細胞や扁平上皮癌に比較し発現レベルは高かった。PRは唾液腺癌培養細胞、唾液腺腫瘍組織、正常唾液腺ともに発現を認めず、コントロールに用いた乳癌細胞、組織などとは発現様式が大きく異なった。次いで、Id1、2に対するsiRNAを用いて唾液腺癌細胞ACCMの増殖に与える影響を調べた。Id1-siRNAは増殖抑制に働いたが、Id2-siRNAは増殖促進に働いた。Id1、Id2それぞれのアンチセンスベクターを導入したACCM細胞においても同様の結果が得られた。この結果は乳癌における過去の報告と類似しており、唾液癌細胞においても同様のメカニズムが考えられた。また、ステロイドホルモンレセプターに関しては、PR陰性のACCM細胞にPR発現ベクターを導入し、プロゲステロン(PG)を作用させ増殖に与える影響を調べた。すると、PR導入ACCM細胞はPG処理によって増殖が有意に抑制されたほか、細胞形態の有意な変化を認めた。細胞形態は平坦化、伸張し多角形の細胞へと変化した。さらに引き続いて細胞浸澗に対する影響を調べた。Id1の抑制により唾液腺癌培養細胞ではボイデンチャンバー法にて細胞浸潤の抑制が見られた。Id2の抑制ではこの変化は確認されず、唾液腺癌細胞ではId1が浸潤能に大きく影響していると考えられた。また、PR導入細胞においてもPG処理により、細胞浸潤は有意に抑制された。この変化はId1の発現減少を伴っており、ここでもId1の重要な役割が確認された。唾液腺癌は現在、手術治療以外の有効な治療法が確立されていないが、今回得られた結果から、Idタンパク、及びPRを標的とした治療が有効である可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Reduction of human metastatic breast cancer cell aggressiveness on introduction of either from a or B of the progesterone receptor and then treatment with progestins.2004

    • 著者名/発表者名
      Sumida T, Itahana Y, Hamakawa H, Desprez PY.
    • 雑誌名

      Canser Res. 64(21)

      ページ: 7886-7892

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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