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不正咬合マウス(BALB/c-bm/bm)における不正咬合自然発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16791276
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

菅原 由紀  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50360920)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード交叉咬合 / BALB / c-bm / bm / 下顎骨 / 軟骨 / 上顎骨 / 蝶形骨間軟骨結合
研究概要

BALB/c-bm/bm系マウスは先天的に短肢症を生じ、このマウスのうち約10%が水平的交叉咬合を自然発症する。昨年度の結果で、成長期のBALB/c-bm/bm系マウスが、水平的交叉咬合を自然発症する初発因子として切歯による機能的な側方偏位が考えられること、その状態が継続することにより下顎骨の位置や形態の左右差が助長される可能性があるということが示唆された。
本年度は顎顔面頭蓋部のgrowth siteといわれている蝶形骨間軟骨結合部での成長変化様相を確認することを目標として形態学的研究を行った。
2,4,6,8、週齢(各n=5)の頭蓋骨を用い、光学顕微鏡下で蝶後頭軟骨結合部の観察と蝶形骨底部前後径(蝶形骨間軟骨結合-蝶後頭軟骨結合間距離)および後頭骨底部前後径(蝶後頭軟骨結合-後頭骨最後方点)の計測を行い、蝶後頭軟骨結合部周囲に形成された骨面積を計測した。その結果、
(1)生体計測では後頭蓋長径が短かった。
(2)短肢症マウスの蝶形後頭軟骨結合部では、対象マウスで認められた軟骨柱構造はほとんど認められず、また、短肢症マウスでは対照マウスに比べ、同週齢では蝶形骨底部前後径および後頭骨底部前後径が短かった。
(3)短肢症マウスでは対照マウスに比べ、蝶後頭軟骨結合部の蝶形骨および後頭骨での単位面積あたりの骨形成量が少なかった。
このマウスでは蝶後頭軟骨結合部での軟骨柱状構造が失われ、正常な軟骨内骨化が営まれず、頭蓋底の前後的成長が劣っていることが示された。
今後の展望として、この軟骨内骨化の異常のメカニズムについて、軟骨細胞の分化制御機構の検討する必要があると考える。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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