研究課題/領域番号 |
16791282
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
金香 佐和 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80372449)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Leptin / メカニカルストレス / 歯根膜 / 歯槽骨 / Wistar fatty rat / 骨代謝 |
研究概要 |
【目的】 摂食制御を中枢性に司るホルモンとして発見されたLeptinは肥満・糖尿病などの生活習慣病発症において重要な役割を果たすと考えられてきたが、Ducy.P.らはLeptinが視床下部に存在するレセプターに結合し、そのシグナルは交感神経を介して骨リモデリングに影響を及ぼすことを報告した。 Leptinは交感神経系を介して、骨代謝に影響を及ぼすといわれており、このようなLeptinによる骨代謝制御機構が歯槽骨にも存在し、歯の移動時における歯槽骨代謝にも影響を及ぼすことが考えられる。そこで中枢性骨代謝制御機構が矯正刺激に対する歯槽骨代謝に影響を及ぼす影響を検討する目的で、歯の移動実験を行った。 【材料および方法】 Leptin受容体異常を示す雄性Wistar fatty rat(武田薬品工業より分与)の上顎両切歯を固定源として、チタン・ニッケル合金製closed coil springを用いて上顎右側第一臼歯を約30g重で7日間近心移動させた。実験的歯の移動後ラットを屠殺し、歯の移動量を測定し、臼歯歯周組織の検体採集を行い、組織切片を作製し、Leptin歯槽骨代謝に及ぼす影響を検討した。 【結果】 Leptin受容体変異遺伝子のヘテロ接合体では、野生型と比較して歯の移動量が有意に増加しており、第一臼歯歯根周囲の歯槽骨における破骨細胞数も著名に増加していた。 【考察】 Leptin受容体変異動物において矯正力負荷時の歯の移動スピートが速くなったことから、Leptinシグナルはメカニカルストレスに対する歯槽骨・歯根膜代謝に影響をおよぼすことが考えられる。 また、実験的歯の移動を行った部位の歯槽骨においてのみ破骨細胞数が有意に増加していたことから、Leptinは中枢性のみならず、末梢におけるメカニカルストレスに誘導される歯槽骨代謝にも関与することが示唆された。
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