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乳歯う蝕と母親の育児不安との関連性-1歳6か月児と3歳児の追跡調査-

研究課題

研究課題/領域番号 16791340
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会系歯学
研究機関朝日大学

研究代表者

岩田 幸子  朝日大学, 歯学部, 助手 (60319126)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード乳歯う触 / 育児不安 / 1歳6か月児 / 3歳児 / 社会的支援 / 生活習慣 / う蝕活動性試験 / 乳歯う蝕
研究概要

乳歯う蝕の発生は様々な生活習慣の影響を強く受け、特に通園していない子どもの場合、養育者である母親の関与が深い場合が多い。本研究は乳歯う蝕と母親の育児不安の関連性を分析し、う蝕の発生予防ならびに歯科の立場からの育児支援について検討を行うことを目的に実施した。
1歳6か月児健診にて会場ならびに自宅記入の質問票、親子のう蝕活動性試験を実施し、3歳児健診にて追跡調査を実施した。1歳6か月児は1375組で返信者は1100組、3歳児は1355組で返信者は1009組、追跡対象者は843名、その中で両年齢とも母親記入の739名を分析に用いた。
両年齢間は、育児不安、社会的支援、間食摂取行動、子どもの気質の概念を構成するすべての項目において強い相関を認め、概念の変化を認めなかった。次に1歳6か月児の一部252組を分析し、否定的感情の認知の高い母親は、社会的支援が少なく、子どもの気質に問題があると思っており、子どもの間食摂取行動が不良であるとことを認め、基本モデルを作成した。基本モデルは、う蝕の発生が『問食摂取行動』の影響を受け、その背景には間食を安易に与えてしまう母親の存在があり、そこには『親からみた子どもの気質』が関与している。また『親からみた子どもの気質』には『育児不安』が関与しており、その背景には『社会的支援』の存在が影響するというモデルである。共分散構造分析により検証した結果、モデル適合度は、1歳6か月児はカリオスタット値をう蝕の指標に用いCFI=0.878、RMSEA=0.06であった。3歳児はd歯、f歯、COのいずれか保有の有無を用いCFI=0.882、RMSEA=0.060であった。CFIは0.95以上、RMSEAは0.05未満の場合、モデルの当てはまりがよいとされる。本研究の値はグレーゾーンである。今回、良いモデルが得られなかった理由として、分析対象者が質問票返信者でありバイアスがかかった可能性がある。実際、両年齢とも、う蝕有病者率およびカリオスタット値は返信者の方が有意に低く、う蝕を発生しやすい背景を持つ者が分析から除外された。今後、それらの母親を分析するために、健診会場での限られた時間内に母親の負担を最小限に留めた質問を選び、う蝕発生と母親の育児不安の関連性をさらに検討していきたい。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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