• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

異文化背景を持ち日本で生活する人々のQOL

研究課題

研究課題/領域番号 16791344
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関中部大学 (2005-2006)
名古屋大学 (2004)

研究代表者

井口 弘子  中部大学, 生命健康科学部, 助教授 (60345907)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードCultural Competent / Cultural Sensitive / QOL / 患者情報 / プライバシー / Cultural Sensitive Care / 医療従事者
研究概要

本研究は、異文化背景を持ち日本で生活する人々のQOLについて明らかにし、ヘルスケア充足ために必要な情報を吟味し、それらの情報をどのように看護者または他の専門職者と共有するか検討を行うことを目的とした。本年度の研究概要を以下に示す。
調査は、1施設における、異文化背景を持つ人々5名を対象とし、半構成面接法によるインタビューとして、倫理的配慮のもとに実施した。結果は内容分析の手法に準じて整理した。異文化背景を持つ対象者がQOLに影響を及ぼしている背景として「経済的問題」、「言葉の問題」、「社会に受け入れられているという感覚」、「同様でなければならないという認識の違い」、「信頼できる知り合いの有無」が挙げられた。さらに、1県2施設の看護師215名を対象に、異文化背景を持つ患者への看護に関する教育状況に関する調査を行った。調査は倫理的配慮のもとに実施された。104名の看護師から回答あり、回収率は48.3%であった。看護師の平均年齢35.7(SD10.2)歳、看護師経験は12.0(SD9.1)年、最終学歴は、看護専門学校が、89名(85.6%)と最も多くを占めいていた。対象施設では、異文化背景を持つ患者に対応するための専門部門を設けていなかった。異文化背景を持つ患者への看護の提供状況は、約80%がほとんど異文化背景を持つ患者様に看護を提供する機会がなく、平均3人1年程度看護を提供していた。看護の提供に当たっては、約81.7%が困難を感じた経験があり、そのほとんどがコミュニケーションに関する内容であった。文化背景を持つ患者に対する教育を学校で受けた経験がある看護師は10.6%に留まり、89.4%の看護師が、コミュニケーションだけでなく、文化の違いを学びたいなど教育の必要性を求めていた。これらの、結果を反映し、今後は異文化看護に関する教育システムを構築していく予定である。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi