研究課題/領域番号 |
16791375
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 乳がん / がん看護 / リンパ浮腫 / 外来看護護 / 外来看護 / アセスメントツール |
研究概要 |
「早期段階のリンパ浮腫のあるがん患者に対する外来看護システムの構築」の総括として、以下の研究活動を行った。 1.リンパ浮腫を早期かつ効率的に見出すための看護アセスメントツールの作成 1)研究方法 (1)対象:がんの手術を受けた乳がん患者のうち、術後4年以内で面接が可能な身体・心理的状態であると判断され、研究の承諾が得られた者とし、この基準すべてに該当する者を対象候補者として選定する。 (2)調査の場:首都圏の病院における乳腺外科外来 (3)データ収集:面接および記録調査から、対象者の個人的因子(年齢等)、治療関連因子(リンパ節郭清の範囲等)、社会的因子(就業状況等)、患肢の状態(皮膚の状態等)、リンパ浮腫に関する知識について (4)倫理的配慮:千葉大学看護学部倫理審査委員会の承認を得ている。 2)結果および考察 対象は、乳がん患者40名であり、平均年齢55.5歳、術式は乳房全摘術17名、乳房温存術23名、腋窩リンパ節郭清21名、センチネルリンパ節生検19名、平均術後期間1.9年であった。リンパ浮腫の早期段階の者は11名、リンパ浮腫II期が患肢全体に及ぶ者は5名であった。外来看護師が早期段階のリンパ浮腫を効率的にアセスメントするためには、両上肢の皮膚の状態やシュテンマテストなど簡便に浮腫を判別できる数項目を組み合わせて行う必要性が明らかになった。 2.がん患者がリンパ浮腫の初期徴候に早期に気づくための外来看護システムの構築 リンパ浮腫のあるがん患者に対して組織的に関わるスウェーデンのがん専門病院を訪問し、リンパ浮腫ケアセラピストの活動を参加観察し、インタビューを行った。その結果、退院数週間後の患者を対象としたグループ学習やリンパ浮腫を発症した患者を対象とするグループ学習など目的別の学習会を開催し、外来看護と組み合わせたシステムを構築する必要性が示唆された。
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