研究課題/領域番号 |
16791380
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
麻生 佳愛 福井大学, 医学部, 助手 (80362036)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 糖尿病 / 看護学 / インスリン自己注射 / 高齢患者 / 高齢者教育 / 高齢糖尿病患者 |
研究概要 |
1.インスリン自己注射導入後1年間の高齢糖尿病患者の学びのプロセスについて A総合病院内科病棟にて、インスリン注射を導入した糖尿病患者9名のうち、退院後1年間にわたり外来受診を継続した7名(男性4名、女性3名、平均年齢66歳)に援助を行いつつ参加観察を行い、退院後は面接調査(6〜12回)を行った。 インスリン自己注射習得過程における学びの内容としては、<注射の手技><インスリンを使用するための知識><自分の身体にとってのインスリン注射の意味><低血糖の症状と対応><セルフモニタリング><食事・運動・体調とインスリンの関係><アクシデントへの対応><社会生活の中へのインスリン注射の取り入れ><負担が少なくインスリン注射を継続すること><併せ持つ疾患との調整>に関連した学びが見出された。また、その学び方としては【体験を振り返る】【同病者の体験を見聞きする】【医療者との対話】【自分の体で試す】等があった。 2.高齢者の特性に配慮したインスリン自己注射習得への援助について 調査結果を基に、糖尿病認定看護師、病棟看護師と相談してパンフレットを作成した。内容は、インスリン注射を安全に安心して退院後の生活に取り入れる上で必要な内容(セルフモニタリング、低血糖・シックデイ・アクシデントへの対応、相談場所等)に焦点化し、視覚的に見やすいよう配慮した。研究参加に同意が得られたインスリン注射を導入する7名(男性4名、女性3名、平均年齢67歳)を対象として、病棟看護師と協力し患者の学びのペースに合わせた援助を行った。参加観察と面接調査の結果、対象者からは、パンフレットの内容をより具体的に生活をふまえたものにすることが求められた。また、2名は漢字が読めずパンフレットの修正を要した。看護師からは、まず患者の話を良く聞き、その人のもつ力を過小評価せずに患者のペースに合わせた支援の必要性を再認識したことが語られた。
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