研究課題/領域番号 |
16791398
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
蠣崎 奈津子 岩手県立大学, 看護学部, 助手 (80322337)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 中国人女性 / 妊娠 / 出産 / 国際結婚 / 家族 / 助産師 |
研究概要 |
(1)農村に嫁いだ中国人女性の妊娠・出産体験について、主に家族の役割構造に注目し体験の構造を組み立てる。(2)中国における女性の妊娠・出産体験について調査し、日本との類似点及び相違点について明らかにする。(3)農村に嫁いだ中国人女性の妊娠や出産に対する看護の役割について考察するという3点を目的とし調査を実施。目的(1)については、農村において国際結婚した中国人女性の特徴を明確にするため、農村で国際結婚をした中国人女性とともに留学生の配偶者も対象とし調査を実施した。対象者は4名であった。その結果、留学生の場合は夫とのコミュニケーションの点で対等な意見交換ができており、また困ったことが生じた際も互いに相談するなどの行動が盛んであった。一方の日本人男性と国際結婚をした女性の場合は、夫が家庭内で自分(妻)の存在を大切に思うとともに、義父母との調整役を担える場合には、妊娠・出産時期において家族間での問題が生じる可能性が低くなることが把握できた。目的(2)では中国広東省深〓市において、福田区婦幼保健院の視察、および深〓市に居住する中国人女性3名に対し、産後1ヶ月間の具体的な過ごし方について面接調査を実施した。婦幼保健院の視察では、特に日中間における助産師の役割の相違が把握でき、また面接調査からは、産後は全面的に実母・義母のサポートが必要であること、独特の慣習が存在していること、現代女性もそれを従順に守る傾向が強いことが明らかとなった。これらのことより看護の視点として、助産師の役割を理解してもらい、身体的なケアのみならず日本人家族との関係性の構築に向けて、夫をまきこんだケアの展開が有用であると考えられた。また特に産後の時期には、日中間で義母をはじめとする日本人家族の役割期待が異なっているため、各対象者の家庭にあわせた方法の選択を妊娠期から共に考えていくことも重要であるとの示唆を得た。
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