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慢性疾患患児および家族のQOL向上のための心理社会的支援モデル作成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16791418
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関岡山大学 (2006)
呉大学 (2004-2005)

研究代表者

片山 美香  岡山大学, 教育学部, 講師 (00320052)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード慢性疾患 / 思春期 / 心理社会的発達 / 学校環境 / 養護教諭 / スクールナース / 支援 / I型糖尿病 / スクールナースアシスタント / 教育機関と医療機関との連携 / 教育機関と家庭との連携 / 心理社会的支援 / 自己肯定意識 / 主観的統制感
研究概要

本研究では,患児および家族のQOL向上をめざす要因のひとつとして、患児の学校生活の実態把握と今後の課題について検討した。養護教諭を対象に行った,慢性の疾患を有する患児を取り巻く学校環境の現状と課題に関する調査からは,患児が「友だちの目を過度に気にする傾向」や「活動の制限があるため,何をやってもダメだと無気力になりやすいこと」,「自己主張が苦手であること」,「消極的であること」など,患児と他の児童・生徒とのかかわりのあり方への配慮や具体的な支援の必要性を認識していることが示唆された。このような患児を受け入れていくための学校側の体制として、「患児の病気に関する事実の共有」に連携の焦点があてられていることが明らかになった。学校側としての患児への心理社会的支援上の課題として,(1)自信をもたせるよう本人ができることを最大限にさせる,(2)病気であることを過度に意識させないようにする等の4点にまとめられた。患児の親については,(1)親自身の不安や葛藤を受け入れる,(2)親の学校に対する要望と学校として実際に出来ることとの妥協点をみいだすためのサポートを行うことの2点にまとめられた。他の児童・生徒については,必要に応じて緊急時の患児への対応を含めて,病気への理解を深めさせることが課題であることが示された。
一方、日本の慢性疾患患児をめぐる学校環境と対比して,米国ワシントン州にある人口約4万人の造船工業都市であるBremerton市のBremerton学区12校を受けもっている3名のスクールナースの実践について調査した。その結果、スクールナースはあくまでの医療職として位置づけられ、患児の身体面の管理を中心に、薬物管理や患児や家族を対象に個別の病気管理のサポートを行っている現状が明らかになった。日本では、医療機関-家庭-学校の連携を叫ばれつつも、実際の連携は十分でなく、患児の生活の全体を見通しトータルな視点でかかわることができる人物が必要であることから、学校現場における身体面の管理の充実を図ることは今後の重要な課題のひとつであると考えられた。また、心理面については、患児の成長にあわせ、継続的な視点で適切な支援ができるよう、カウンセラーが医療機関-家庭-学校とつながる役割を担うことも可能性のひとつとなりうるのではないかと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 慢性疾患患児を取り巻く学校環境の現状と課題-米国でみた糖尿病患児への支援事例を含めて考える-2007

    • 著者名/発表者名
      片山美香
    • 雑誌名

      小児保健研究 第66巻・2号(印刷中)

    • NAID

      10019498717

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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