研究課題/領域番号 |
16791424
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
桂 晶子 宮城大学, 看護学部, 講師 (00272063)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 高齢者 / 在宅看護 / 死別 / 介護者 / 悲嘆 / 在宅介護 / 要介護高齢者 / グリープケア / グリーフケア / グリーフワーク |
研究概要 |
在宅要介護高齢者と死別した家族介護者の介護終了後の身体的精神的健康状態を多角的かつ縦断的にとらえ、死別後の介護者支援を検討することを目的に縦断調査を実施した。調査対象は、過去1年半以内に在宅要介護高齢者を看取り、且つ、看取り後2ヶ月以上経過している家族介護者とし、平成17年3月下旬〜5月上旬に第1次調査、その約半後に第2次調査、さらにその約半年後に第3次調査を実施した。結果の一部は以下の通りで、第1次調査の結果、うつ傾向なし67.4%、うつ傾向23.7%、うつ状態7.5%であった。主観的健康観は、全く健康でない3.2%、あまり健康でない28.0%、まあ健康60.2%、とても健康8.6%であった。介護者の続柄と、抑うつ、悲嘆、介護役割喪失感との間に関連が認められ、介護者が配偶者の場合は抑うつ、悲嘆、介護役割喪失感が有意に高かった。サポート受領状況との関連では、抑うつは家族、親類からの情緒的サポートおよび手段的サポートと有意な負の相関、悲嘆は家族からの情緒的サポートおよび手段的サポートと有意な負の相関が認められた。 抑うつ、悲嘆、介護役割喪失感、身体的精神的負担軽減感、看取りの満足達成感の変化では、悲嘆と介護役割喪失感は第1次調査から第3次調査にかけ軽減する傾向が認められたが、抑うつ、身体的精神的負担軽減感、看取りの満足達成感に有意な変化はみられなかった。 看取り後の介護者が求める支援・活動内容では、設定した11項目に対して「機会があれば利用・参加したい」と回答した介護者が最も多かったのは、レクリエーション44.1%、次いで、趣味や運動の教室43.0%、看取りの体験談を話す機会33.3%、看取りに関する講演会32.3%、訪問看護師訪問31.2%、保健師訪問30.1%、カウンセリング30.1%、医師の診察29.0%、電話相談25.8%、看取り体験者が互いに癒し励まし合う機会23.7%、介護ボランティア23.7%であった。
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