研究課題/領域番号 |
16791428
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2006) 新潟大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
香月 富士日 名古屋市立大学, 看護学部, 助教授 (30361893)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 心理的距離 / 精神科看護 / 患者-看護師関係 / EE研究 / 逆転移 / Feeling Checklist / NAS(Nurse Attitude Scale) / バーンアウト / FAS(Family Attitude Scale) |
研究概要 |
患者-看護師問心理的距離の研究として、昨年に引き続き逆転移を客観的に評価するために開発されたFeeling Checklist英語版を翻訳し、Feeling Checklist Japanese version(FC-J)の作成を行った。さらにFC-Jを使用して調査を行い、すでに開発していた看護師の感情的態度を測定するための尺度であるNurse Attitude Scaleの下位尺度の意味についての検討を行った。 1、看護師の逆転移についての客観的な評価 Feeling Checklist(FC)は客観的に病院スタッフの逆転移を評価する尺度で、スエーデンで発展した。今回私たちは原著者の許可を得てFeeling Checklist Japanese version(FC-J)を作成し、日本の看護師を対象に調査をし、その信頼性と妥当性を検討した。FC-Jの因子構造はFCと似ているところもあったが、相違点もいくつか見られた。看護師が看護している患者の疾患名別に比較した結果では、下位尺度のinvolvementでは人格障害群での点数が有意に高いことがわかった。以上の内容を論文として成果発表した。 2、心理的距離を構成する要素について 今までに作成し信頼性と妥当性を検証したNAS、FC-Jや社会的距離尺度を用いて、心理的距離の解明を目的とし、調査を行った。重回帰分析の結果、心理的距離にはNASの下位尺度である肯定的言辞や、FC-Jの下位尺度である親密感がより強く影響を与えていることがわかった。また、看護師が働いている場所が閉鎖病棟か開放病棟かということも心理的距離に影響を与えており、このことは心理的距離は看護師側の問題だけでなく患者の病状の影響を受けていることがわかった。
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