研究課題/領域番号 |
16791444
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
米増 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (80326115)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 過疎地域 / 保健・医療・福祉ネットワーク / 連携 / 保健師 / フォーマルサポート / インフォーマルサポート / 高齢者支援 / 家族介護 |
研究概要 |
本研究は過疎地域における保健・医療・福祉の体制づくりのモデルをつくることをめざした。前年度高齢者個々の生活実態を捉える調査を行い保健・医療・福祉ネットワークの現状を明らかにした。今年度は、この実態を保健・医療・福祉関係者が集まる会議で報告しながら、今後の支援体制のあり方について関係者で検討を深めることを通じて更なる支援体制ネットワークの充実と関係者間の連携強化を図った。これらのプロセスを通して、ネットワークづくりのあり方を検討した。 1.高齢者の生活実態と保健・医療・福祉の支援状況に関する分析 高齢者の健康生活上、どのような問題があるか、それらの問題に対し保健・医療・福祉のネットワークがどのように関わり、支えているのかを検討した。どのような支援者がどのような生活の側面を支えているのかを示すモデル図を開発した。モデル図には過疎地域という特徴も表すため、支援者と対象者の物理的距離も示すように工夫した。 2.保健・医療・福祉関係者による検討会 地域ケア会議において、上記のモデル図を用いて高齢者の生活実態および支援者の実態を報告した。関係者からも各自が捉えている対象者の生活実態や支援状況について自由に意見を述べてもらい、検討を深めた。関係者からは、モデル図を元に検討したことにより対象者の多面的なニーズとそれらに多様な支援者が関わっていることを再確認することができた、という評価を得た。さらに、回を重ねて検討することにより時間の経過と対象者の生活状況の変化、それに伴う支援者の変化・支援内容の変化も確認でき、それらを関係者間で共有することができた。関係者間で共通認識ができることにより、意見交換も活発になり、連携強化も図られてきている。 ネットワーク作りには、関係者それぞれが捉えている対象のニーズを共有しあうこと、そして支援している関係者それぞれの役割を理解しあうことが重要であることがわかった。
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