• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

へき地における地域ケア体制のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16791451
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関自治医科大学

研究代表者

鈴木 久美子  自治医科大学, 看護学部, 助手 (80341783)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードへき地 / 地域ケア体制 / 連携 / 保健師 / へき地診療所看護職
研究概要

昨年度はへき地の地域区分の中で離島に焦点をあてて調査を実施したが、本年度は離島に加え、過疎地域、山村地域、豪雪地帯といった地域特性の異なる地域を対象として調査を実施した。市町村保健師およびへき地診療所看護師に対し、連携の現状および連携の成果について半構成面接調査を実施した。その結果、以下の内容が明らかになった。
(1)地域住民個々の健康状態の情報や住民全体の健康問題の共有化に際し、へき地においては住民同士のつながりが近密であることや、ヘルパー等の専門職も地域に住む住民であったり、対象者と親戚関係の場合があるという特徴があることから、秘密保持の徹底を最重視していた。特に保健医療福祉従事者間の連携において強く表れていた。
(2)保健医療福祉従事者間の連携においては、情報共有の目的を明確にして各専門職間の調整を図る役割が重要であり、地域住民の健康に責任を持ち、得た情報を地域の健康づくりやサービスづくり等の施策に反映できるという立場から、市町村保健師がその役割を果たしている例が多かった。しかしへき地、特に離島においては保健師等の専門職の定着が難しく、実践経験や受持地域での活動経験が少ないために十分な役割発揮が難しい場合もあり、市町村保健師の調整能力向上が重要であることが示唆された。
(3)へき地診療所看護職と市町村保健師の連携については、いずれの看護職も連携により保健医療活動の成果を得た経験を通じて連携の重要性を認識し、戦略的に情報収集して活動に生かしていた。このことから、それぞれの看護職が連携の意義を認識し、目的を明確にして戦略的に情報収集して活動に生かすことが重要であると考えられた。
今後は、市町村保健師に対する調整能力向上をめざした支援、およびそれぞれの看護職に対して連携の意義の理解に向けた支援について検討することが課題である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi