研究課題/領域番号 |
16F16357
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター) |
研究代表者 |
片岡 一則 公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター), ナノ医療イノベーションセンター, センター長 (00130245)
|
研究分担者 |
XIE JINBING 公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター), ナノ医療イノベーションセンター, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2016-10-07 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2018年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2016年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
|
キーワード | 薬剤送達システム / 抗体 / 高分子 / ナノDDS / 脳 / ブロック共重合体 / ナノキャリア / タンパク質 / 難治性疾患 |
研究実績の概要 |
本研究では、高分子とたんぱく質・抗体との複合体(複合体型ナノキャリア)からなるナノ粒子をドラッグデリバリーシステム(DDS) のキャリアとして、薬剤を標的とする疾患部位にのみ送り届ける技術の開発を目的としている。前年度までに、たんぱく質・抗体をナノDDS化するための高分子合成、及び直径40 nmの高分子ミセルを構築する方法論を見出すことに成功している。 当該年度は、これらの方法論を基盤技術として、さらに近年受け入れ研究者のグループで開発した脳への送達技術を巧みに組み合わせることで、既存技術では不可能であった「抗体医薬を効率的に脳内に送達するDDS開発」に取り組んだ。具体的には、前年度までに確立したDDS表面に脳内への取り込みを上昇するグルコースリガンドを装着した。さらには脳内環境に応答して抗体を放出する仕組みを組み込むために、DDSコアに還元環境に応答して開裂するジスルフィド結合を導入した高分子ミセルを開発した。基礎物性評価より、高分子ミセル1粒子あたり約23分子の断片化抗体を封入していることを明らかにした。また動物実験の結果より、nakedな抗体の脳集積量が0.05%未満であるのに対し、ナノDDS化することで約4%近く(約100倍)近く多くの抗体医薬を脳へ送達することに成功した。 また脳への送達効率が低いことから臨床試験が失敗に終わった抗体を用いて構築したナノDDSを用いて、アルツハイマー病モデルマウスを用いた治療実験を検討したところ、nakedの抗体と比べ、標的とするたんぱく質の脳内量を優位に減少することに成功した。本技術は、断片化抗体を脳内へ送達することができる技術として特許出願を行い、現在論文投稿中である。
|
現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|