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植物感染性線虫の感染に関わる分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16F16406
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関熊本大学

研究代表者

澤 進一郎  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00315748)

研究分担者 TSAI YI-LUN  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2016-11-07 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2018年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2017年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2016年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード植物感染性センチュウ / 線虫誘引物質 / 種子ムシゲル
研究実績の概要

植物感染性センチュウが、どのように植物に誘引され、感染を開始するかは、農業的にも重要な課題のひとつとなっているが、植物内生の化合物で、根などから拡散し、実際センチュウを誘引している候補は、いまだに挙げられていない。
このような状況の中、シロイヌナズナ等の種子ムシゲルに線虫誘引活性があることを見いだした。しかし、種子ムシゲルと生きた種皮が同時に存在するときにのみセンチュウ誘引活性を示すことから、種子ムシゲル中の化合物を種皮が変換し、活性の有る誘引物質になると予想された。一方で、様々な種子のムシゲルにも誘引活性が有ることがわかったので、生きた種子なしで誘引活性を示すムシゲルサンプルを探索した。その結果、フラックス種子の種子ムシゲルは、単体で、種皮なしで、線虫誘引活性がある事を見いだした。
そこで、フラックス種子の種子ムシゲルを大量に調整し、誘引物質の精製を行った。まず最初に、フラックス種子のムシゲル222mgを用いて、C18逆層カラムを用いたHPLCで分画した。つぎに、リサイクルHPLCを行った。Asahipak GS-310を用いて、F = 20 mm, h = 500 mm; T. Flow = 8mL/mmという条件で、水を溶媒に分画した。その後、メタノールで何度も洗浄した。ネタノールで洗浄しても水層に行かない事がわかった。また、NMR解析を行い、炭水化物が多いフラクションである事がわかった。
以上の事などから、多糖であることが推定された。その後、糖の分析を行い、Fuc, Rha, Galが主成分である事がわかった。なかでも、RhaとGalの成分量がおおく、Rhamonogalactronan I が主成分である事が予想された。
このように、線虫誘引物質として、細胞壁成分のRG-Iが主成分として機能することが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Regulation of Root-Knot Nematode Behavior by Seed-Coat Mucilage-Derived Attractants.2019

    • 著者名/発表者名
      Tsai, A, Y-L., Higaki, T., Nguyen, C-N., Perfus-Barbeoch, L., Favery, B., and Sawa, S.
    • 雑誌名

      Mol. Plants.

      巻: 12 号: 1 ページ: 99-122

    • DOI

      10.1016/j.molp.2018.11.008

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 種皮ムシレージに含まれるネコブセンチュウ誘引物質の解明2018

    • 著者名/発表者名
      Tsai Yi-Lun
    • 学会等名
      第59回日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書 2016 実績報告書
  • [学会発表] Release of novel root-knot nematode attractants through seed coat mucilage extrusion2017

    • 著者名/発表者名
      Tsai Yi-Lun
    • 学会等名
      International workshop on Plant Parasitic Nematode in Kumamoto
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書 2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Characterization of Root-knot Nematode Attractants Released through Seed Coat Mucilage Extrusion2017

    • 著者名/発表者名
      Tsai Yi-Lun
    • 学会等名
      Taiwan-Japan Plant Biology 2017
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書 2016 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2016-11-08   更新日: 2024-03-26  

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