研究課題/領域番号 |
16F16797
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
隅野 行成 東北大学, 理学研究科, 准教授 (80260412)
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研究分担者 |
BERWEIN MATTHIAS 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2016-11-07 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2017年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2016年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 双対マイスナー効果 / クォーク間力 / QCDポテンシャル / モノポール |
研究実績の概要 |
クォークの閉じ込め機構を理解する方法として「双対マイスナー効果」による解釈が知られている。この描像は格子QCD計算によってその正しさが確かめられてきた。Maximally Abelian (MA)ゲージを採用するとモノポールが現れ、クォーク間のリニアポテンシャルにはモノポールが主な寄与をしていることが、MAゲージによる数値計算によって確かめられている。一方で、近年摂動QCDによるクォーク間力の計算が進んできた。高次摂動補正を含めると、QCDポテンシャルが摂動計算の範囲内で格子QCDによる数値計算の結果とクォーク間距離が約0.5fm以下の領域でよく一致することが分かってきた。これは非摂動的な配位であるモノポールの寄与が主要因であるという解釈と矛盾するように思える。この事象の理論的な背景を摂動QCD側から探った。 QCDポテンシャルに対してMAゲージで1ループ補正、次いで2ループ補正を計算した。その結果、1ループ補正ではAbelian部分のポテンシャルに対する寄与にはほとんどリニアポテンシャルが含まれないことが分かった。2ループ補正でのAbelian部分の寄与には、正則化を外してMAゲージの極限を取るとUV発散が残るということが分かった。これらのことから、正則化したMAゲージではモノポールの寄与がAbelian部分に含まれないことが推定される。また、2ループ補正でUV発散が残るという事実は、これまで予想されてこなかった。これらの研究結果をまとめて、現在論文を作成中である。 MAゲージにおけるQCDポテンシャルの摂動計算は高度な計算技術を要することから、これまでに計算されていなかった。新しい知見は、Abelian部分とそれ以外に分けた場合の、それぞれの寄与の計算結果である。今後この結果を元に、モノポールの寄与に対する解析計算に基づく理解が進むことが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに計算は完了し、後は論文を完成させるのみであるため。
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今後の研究の推進方策 |
論文を完成させる。
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