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イオン液体によるマイクロ抽出を用いた生体試料中薬毒物の超高感度LC/MS分析

研究課題

研究課題/領域番号 16H00316
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 化学
研究機関千葉県警察本部刑事部科学捜査研究所

研究代表者

濵本 拓也  千葉県警察本部刑事部科学捜査研究所, 地方公務員

研究期間 (年度) 2016
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2016年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワードイオン液体 / マイクロ抽出 / 薬毒物分析
研究実績の概要

1. 研究目的
薬毒物中毒事案の発生時には, 原因究明や犯罪捜査のため, 中毒者の体液や遺留された飲料といった各種水性試料の分析が行われる. しかし, パラコート(PQ)やジクワット(DQ)のようなイオン性薬毒物の分析では, 対象が高親水性であるため抽出が容易ではなく, 煩雑な前処理が必要となる.
以前我々は, イオン液体の一種で極めて高いPQ抽出能を持つ1-エチル-3-メチルイミダゾリウム・ビス(ノナフルオロブタンスルホニル)アミド([EMIm][NNf_2])を用いたin situ溶媒形成マイクロ抽出(ISFME)によって, 水中PQ・DQを迅速かつ簡便に抽出できることを示した. また, [EMIm][NNf_2]抽出試料の高速液体クロマトグラフィーによる分析法を構築した.
本研究では, 手法の高度化を目指し, 生体試料への適用および抽出試料の液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)による分析を試みた.
2. 研究方法
PQ・DQを添加した尿または血清に, [EMIm]ClおよびLi[NNf_2]の各水溶液を順次添加し, ISFMEを行った. 遠心分離後の上清を除去して得た残さにメタノールを加えて懸濁させ, そのろ液をLC/MS試料とした. LC/MSは, Merck製ZIC-HILICカラムを用いたギ酸アンモニウム緩衝液(pH3.5)とメタノールのリニアグラジエント条件により行った.
3. 研究結果
尿および血清に対しても[EMIm][NNf_2]によるISFMEを適用でき, PQ・DQの回収率は82-103%と良好であった. また, カラム直後で流路を分岐して, [EMIm][NNf_2]を含む分析開始直後の移動相を廃液とし, その後流路をMSへ切り替えることで, [EMIm][NNf_2]試料をLC/MSで分析することができた, さらに, 構築された手法によって, ppbレベルの尿および血清中PQ・DQの定性・定量が可能であった.

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果発表報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An Ionic Liquid-based Microextraction Method for Ultra-High Preconcentration of Paraquat Traces in Water Samples Prior to HPLC Determination2018

    • 著者名/発表者名
      T. Hamamoto and S. Katsuta
    • 雑誌名

      Analytical Sciences

      巻: 34 号: 12 ページ: 1439-1444

    • DOI

      10.2116/analsci.18P369

    • NAID

      130007528602

    • ISSN
      0910-6340, 1348-2246
    • 年月日
      2018-12-10
    • 関連する報告書
      研究成果発表報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] イオン液体によるマイクロ抽出を用いた生体試料中パラコート・ジクワットの分析2016

    • 著者名/発表者名
      濵本 拓也, 勝田 正一
    • 学会等名
      日本法科学技術学会第22回学術集会
    • 発表場所
      中野サンプラザ(東京都)
    • 年月日
      2016-11-10
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-04-25  

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