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イリノテカンを含む化学療法におけるパロノセトロンの有用性評価

研究課題

研究課題/領域番号 16H00579
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅳ-B
研究機関長崎大学

研究代表者

橋詰 淳哉  長崎大学, 病院, 技術職員

研究期間 (年度) 2016
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
360千円 (直接経費: 360千円)
2016年度: 360千円 (直接経費: 360千円)
キーワードパロノセトロン / FOLFIRI / 制吐薬
研究実績の概要

【研究目的】
本邦の制吐薬適正使用ガイドラインではイリノテカン(CPT-11)が含まれる化学療法の制吐薬として、アプレピタント(APR)+5-HT_3受容体拮抗薬(5-HT_3RA)+デキサメタゾン(DEX)の併用が推奨されている。一方、5-HT_3RAは第一世代と第二世代に大別されるが、どちらを選択するべきかについては記載されていない。そこで、CPT-11を含む中等度の化学療法であるFOLFIRI療法を対象に、グラニセトロン(GLA : 第一世代5-HT_3RA)とパロノセトロン(PAL : 第二世代5-HT_3RA)の有効性、安全性、経済性を比較検討した。
【研究方法】
2010年4月から2015年7月の期間に、長崎大学病院(以下、当院)においてFOLFIRI療法が施行され、APR+GLA+DEX【GLA群】もしくはAPR+PAL+DEX【PAL群】を使用した患者の初回投与時を対象とした。診療録を用いて後方視的に調査し、急性期(24時間以内)・遅発期(24時間後から120時間後)の完全抑制率、有害事象の発現率、制吐目的で予防・救済に使用した薬剤費について調査した。本研究は当院の倫理委員会の承認を得て実施した。
【研究成果】
解析の対象はGLA群14名、PAL群33名であった。完全抑制率は、GLA群では急性期85.7%、遅発期78.5%、PAL群では急性期87.8%、遅発期81.8%であり、いずれも有意な差は認められなかった。また、有害事象の発現率にも差はなかった。一方、制吐関連の薬剤費の平均値は、PAL群 : 28,152.6円、GLA群 ; 14,329.8円とPAL群ではGLA群より有意に高かった(P<0.001)。以上の結果から、PAL使用に伴い患者の経済的負担が大きくなることを考慮すると、FOLFIRI療法施行時の制吐療法としてAPR併用時には、GLAを選択してもよい可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-04-25  

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