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自閉症スペクトラム障害のある成人の発達障害検査入院に関する効果検証研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H00664
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学C
研究機関東京大学

研究代表者

江口 聡  東京大学, 医学部附属病院, 医療技術職員

研究期間 (年度) 2016
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
570千円 (直接経費: 570千円)
2016年度: 570千円 (直接経費: 570千円)
キーワード成人発達障害 / 心理検査 / アセスメント
研究実績の概要

近年、一般の精神科で成人になって診断される自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)が多く存在していると報告されており(Lehnhardt et al, 2012)、二次的に生じる問題から不安や抑うつを感じる方が多いと報告されている(Joshi et al, 2010)。当院では成人で発達障害が疑われる方に対して、「発達障害検査入院プログラム」として発達障害としての診断、併存疾患の有無、本人の特性や今後についての心理教育を実施している。今回は、当院でASDと診断された方を対象にASDの心理検査の特徴について検討した。
対象は、プログラム利用者でASDと診断された60名の心理検査の結果について検討した。
心理検査の結果としては、自記式のCES-Dにおいて気分障害圏に属するものが全体の76%、STAIで特性不安に該当するものが全体66%であった。しかし、ASDとの併存疾患で気分性障害と診断されたのは22%、不安障害と診断されたのは17%であった。認知機能の検査においては、WAISの群指数において言語理解が最も高く、処理速度が最も低い結果となった。また、CPTでは視覚刺激に対する注意指標において46%が平均から1SD以上であった。
以上のことから、成人のASDにおいて自覚的な状態と、他者評価との違いが生じることも考えられる。外来において、うつや不安を主訴に来院した場合に、その主訴のみではなくASDについて考慮することは重要だと考える。また認知的機能において、一定の特徴が見られていることが考えられる。
本研究の今後の発展としては、認知的な特徴をより詳細に検討することと、実施したプログラムから、診断だけでなく、具体的な心理教育を行うことがその後の本人たちの生活が改善する可能性が示唆されただめ、心理教育の効果についての検証が挙げられると考える。
本研究については、第9回不安症学会で発表を行い、若手優秀演題賞を受賞した。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 東大病院における発達障害検査入院の試み2017

    • 著者名/発表者名
      江口聡
    • 学会等名
      第9回不安症学会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2017-03-10
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-04-25  

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